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投稿日: 2016.07.15 20:31
更新日: 2016.07.15 20:43

中嶋一貴&小林可夢偉、SF第3戦富士で絶対に負けられない2人

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スーパーフォーミュラ | 中嶋一貴&小林可夢偉、SF第3戦富士で絶対に負けられない2人

 もともと第2戦から1か月半のインターバルがあったが、第2戦が大雨で赤旗中断となったため、久しぶり感がいつも以上に大きいスーパーフォーミュラ第3戦富士。その久しぶりのセッションとなった金曜の走行は残念ながらウエットコンディションとなってしまった。土日がドライコンディションで行わる可能性が高いので、第3戦の展開を予想するのに、金曜セッションからだけでは読みづらい状況となった。

 それでも雨のセッションの中で石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)がトップタイムをマークしており、やはり石浦とこの2戦で好結果を残している山本尚貴(TEAM 無限)が今回の富士でも優勝候補の軸になることは間違いなさそうだ。だが、この富士で特に注目したいのが好調のふたりではなく、前評判が高かったのにこの2戦でまったく結果を残せなかったこのふたり、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)と小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)のふたりだ。

 シーズン前に優勝候補に挙げられた一貴、可夢偉はこの2戦を終えて、まさかの0ポイント。もちろん、これが彼らがすべてを出し切ったパフォーマンスではなく、両名とも、この2戦はとにかくトラブルやアクシデントなど不運に見舞われた。そして不運に加え、予選で苦しんでいる。

 一貴は開幕戦の鈴鹿の予選Q2でスプーンでスピンを喫し14位、前回の岡山でもQ2で敗退し9位と、予選一発の速さが出し切れていない。一方の可夢偉も鈴鹿では予選Q3でコースオフした車両の影響を受けてニュータイヤのおいしい部分を無駄にして8位。岡山では予選前のフリー走行でクラッシュし、クルマ自体の故障は小さかったものの、セットアップを煮詰める時間がなくなり、その後の予選ではまさかの17位。とにかく予選順位が大事な現在のスーパーフォーミュラで、一貴、可夢偉はこの2戦、完全に悪い流れの中にハマってしまった状況だった。

ル・マン24時間と合わせてSFでも流れに乗り切れていない一貴。第3戦富士で巻き返せるか。
ル・マン24時間と合わせてSFでも流れに乗り切れていない一貴。第3戦富士で巻き返せるか。

 この2戦の悪い流れを断ち切るべく、両者は今回の富士に向けて、アプローチを変えて臨んでいる。一貴担当の小枝正樹エンジニアが「具体的には話せないですけど、今までタイヤの使い方でうまくいっていない部分があったので、セットアップをこれまでの2戦からガラッと変えてみようと思います。本当は今日、ドライで走りたかったのですが……(苦笑)」と雨を残念がったが、今回の富士へは並々ならぬ意気込みを匂わす。

■勝負は予選前の練習走行で決まる


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