実際、ブレーキがどの程度の耐久性なのか、そして温度管理はどのようにすればよいのかチーム側は判断しかね、各チームで対応が変わった。具体的にはブレーキの冷却ダクトにどの程度の空気を入れるべきか、ダクトの一部をテープで塞ぐチームや完全オープンにするチームなど、さまざまな状況が見られた。
雨という不運な要素が重なったとは言え、レースでは複数台のマシンにブレーキトラブルが現れ、ドライバーやチームからはレース後、懸念の声が多く聞こえた。当然、問題がなかったチーム、ドライバーもいるが、やはりレース、特にスーパーフォーミュラはトラブルやアクシデントではなく、ドライバー同士のコース上での戦いで順位を争ってほしいと思うのは皆同じなはず。
ブレーキメーカーに供給する素材メーカーの事情とはいえ、今後、どのような対策が取られるのか。せっかくの好レースに水を差しかねない問題だけに、慎重な議論とともに、ドライバー、チームへの理解が求められることになる。




