JRPとしては「1年を通してバランスよくレースが配置されること、同じ季節に同じサーキットでスーパーフォーミュラのレースがある、レースがある種の“風物詩”になっていくような」状況を理想としているといい、そのための調整を関係各所と進めていくという。
なお、2020年の東京オリンピックでは富士スピードウェイが自転車競技の会場となっているため、これまでどおりの7月開催は実質的に不可能であり、開催時期の見直しを行うとのこと。ただし、そのほかの大会についてはオリンピック・パラリンピックの会期に重なっていないため、概ね現在の開催時期が維持されそうだ。
また、スーパーフォーミュラはWEC世界耐久選手権やFIA F2など、海外レースとの関連が強くなっており、チャンピオンシップ上位を争うドライバーがシリーズを掛け持ちした結果、スーパーフォーミュラ全戦に参戦できないような状況も生まれつつある。
これについて倉下社長は「世界戦のスケジュールが決まるのが大変遅いこと、スーパーGTや我々のレース(日程)が動くと大きな影響や軋みが出て、結果的に5月のような(4連戦)状況を招いてしまう」として、まずは国内各シリーズの日程調整を念頭に置いていく考えを示した。
「できれば重複は避けたいですが、海外戦を考慮せず、国内の二輪、S耐、スーパーGTだけを考えていっても、相当に厳しいカレンダーになっています」
「まずベースとなる国内カレンダーを持った上で、海外レースとの重なりを避けていく。また、ル・マンのように開催時期が明確なレースについては(重複を)回避していく考えです」
先日のGTA会見と同様に、国内プロモーターが協力していくことが改めて示された2019年以降のスケジュール。関係各所の協力の上、ファンがレースを楽しみやすいスケジュールになることを願うばかりだ。
