決勝

 19日(日)は昼頃からやや雲が出てきたものの、気温30度、路面温度40度という好コンディションで、午後2時15分から52周で争われる決勝レースのスタートが切られました。

 ポールポジションの石浦は好スタートを決めましたが、1周目の5コーナーでライバルの先行を許し2位で序盤戦へ。後方では、15番手スタートの大嶋が1周目終了で早くもピットへ。ミディアムタイヤからソフトタイヤへと交換し、早くもタイヤ交換義務を消化しました。

 9番手からスタートを切った平川は、序盤からハイペースで前車を次々にパスしていき、4周目には4位へ。そして、6周目にはライバルとの息を飲むようなバトルを繰り広げ、3位へとポジションを上げました。

 3位に上がった平川は、2位の石浦にも追いつきましたが、14周終了時点でピットへ。ここで、ソフトタイヤからソフトタイヤへと交換。ミディアムタイヤへの交換義務を残し、2回ピット作戦に出ました。

 新しいソフトタイヤの優位性を活かし、平川は上位勢よりも1周あたり2、3秒も速いラップタイムで追い上げ。26周目には、ほかの車両のピットインもあり、ふたたび3位へ浮上。

 27周目、首位の車両がピットインしたことで、石浦が首位浮上。ここまであえて2位のままタイヤを温存してきた石浦は、このチャンスに一気にペースアップを図りました。

 石浦に次ぐ2位となった平川もハイペースで追走。28周目、石浦が首位に立った時点で20秒近くあった差を、35周目には10秒以下にまで詰めて見せました。

 一方、11周目と早いタイミングでピットインし、ミディアムタイヤからソフトタイヤへと交換し、各所で激しいバトルを繰り広げながら順位を上げて来たキャシディが、36周目に平川へ次ぐ3位へ。

 39周目終了時に平川は2度目のピットへ向かい、ミディアムタイヤへ交換。翌周には石浦もピットへ。石浦はソフトタイヤでのスタートながら、40周近くを走行、終盤まで大きくペースを落とすことなくミディアムタイヤへと交換し、首位を維持したままコースへと復帰しました。

 これでほぼ全車がピットインし、タイヤ交換義務を消化。その時点で首位石浦、6秒ほどの差で平川、そこから15秒ほど離れてキャシディという順位で終盤戦へ。

 その後方では、変則的な2回ピット作戦を採った大嶋が終盤、他より新しいソフトタイヤの優位性を活かしポジションアップ。山下もこれに続き、ファイナルラップにそれぞれ5位、6位へと順位を上げました。

 首位の石浦は、ディフェンディングチャンピオンらしい、巧みなレース運びでポール・トゥ・ウイン。昨年の第3戦富士以来となる、今季初勝利を飾りました。2位には平川。平川にとっては、2014年の第3戦富士以来、自身スーパーフォーミュラ2度目となる表彰台。

 そしてキャシディが3位に入り、3戦連続の表彰台獲得。これにより、この日24歳の誕生日を迎えたキャシディは、2位に3ポイント差のランキング首位に浮上しました。

 15番手スタートから変則的な作戦で見事な追い上げを見せた大嶋が5位。山下が6位でポイント獲得を果たしました。

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2018年シーズン初勝利を飾った石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
2018年シーズン初勝利を飾った石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)

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