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投稿日: 2018.10.29 11:30
更新日: 2018.10.29 11:31

トヨタ 2018スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿 レースレポート

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スーパーフォーミュラ | トヨタ 2018スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿 レースレポート

 ピットインせずに走り続けた上位勢では、10周を過ぎたあたりから、徐々にソフトタイヤとミディアムタイヤのタイム差が縮まっていき、14周目終了時に3位走行中の中嶋がピットイン。

 これで3位に浮上したキャシディは、チームメイトの山下とともに首位の車両を追いました。18周目に2位の山下、19周目には首位の車両がピットインしたためキャシディはトップに浮上。この時点で15秒以上あった見えないライバルとの差を詰める戦いに。
 
 25周を過ぎたあたりから、燃料が軽くなったこともあり自己ベストタイムを更新していったキャシディは、29周を終えたところでピットイン。コースに復帰した時点で、ピットを終えた実質的な首位に7.6秒差の2位へと浮上しました。

 33周目、6番手スタートからキャシディ同様の作戦で追い上げ、ピットを終えた後に山下もかわして3位までポジションを上げていた平川が、ストレート上で突然右後タイヤのバーストに見舞われスピン。大きなクラッシュには至りませんでしたが、追い上げていたレースを惜しくも終えることとなってしまいました。

 ソフトタイヤに履き替えたキャシディは、首位を行くミディアムタイヤのライバルに対し、猛烈なペースでの追い上げを開始。35周目にはコースアウト車両の運んだ土に乗ってしまいややタイムをロスしましたが、終盤はみるみるうちに前との差を詰めていくことに。周回毎にコンマ数秒ずつ差が詰まっていく2台のバトルは、勝った方がシリーズチャンピオン、という争いでもあり、どちらも一瞬も気の抜けないまま続きました。

 ファイナルラップ、2台の差は1秒以内にまで詰まり、ともにオーバーテイクシステムを使い合いながらのテール・トゥ・ノーズでのバトルが繰り広げられましたが、キャシディは惜しくもコンマ6秒届かず、2位でチェッカー。シリーズ参戦2年目でのドライバーズタイトル獲得は叶いませんでしたが、キャシディが2位、山下が3位で表彰台に上ったことで、2人の所属するKONDO RACINGは、チーム設立以来初のチームタイトルを獲得しました。

KONDO RACING 3号車 ドライバー ニック・キャシディ

「残念ながら1ポイント差でタイトル獲得はならなかったのですが、全力を尽くしましたし、今日は素晴らしいファイトができました。僕自身スーパーフォーミュラでは2年目ですが、全日本F3を戦っていた頃から山本(尚貴:TEAM MUGEN)選手のことはよく見ていて、尊敬していた存在だったので、彼とこの素晴らしい戦いができたことに満足しています」

「この週末は、とにかくベストを尽くすことが目標でしたし、チームとともに、予選、決勝を通して全てを出し切りました。このチームとともに戦えたことを誇りに思いますし、チームタイトルを勝ち取れたのは本当に良かったです」

KONDO RACING 4号車 ドライバー 山下健太

「今日の僕の最大の仕事は、スタートで山本選手の前に出ることだったのですが、近づくことすらできないほど彼のスタートが良かったです。その後はペースがあまり良くなく、ついて行くことができず、自分としてはあまり満足のいくレースとは言えません」

「ただ、スーパーフォーミュラで表彰台に上ったのは初めてですし、チームタイトルに貢献できたことは良かったです。喜びと残念なのと半々の複雑な気分です」

結成後初のチームタイトルを獲得したKONDO RACING
結成後初のチームタイトルを獲得したKONDO RACING


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