F1のレギュラー参戦は厳しいかもしれいないが、F1マシンをドライブする機会、テストでF1を体感できるチャンスは広がった。
「もちろん、特に来年はすごく大事な時期だと思っています。F1のレースとなるとレギュラードライバーがいますが、レギュラードライバーに何があるか分からないですし、テストの機会やFP1などでチャンスがあるかもしれない。来年、何かあるかもしれないので、そういう状況になってもすぐに対応できるような準備や、いつチャンスが来てもいいように身構えておく必要があると思うし、身構えていられる状況にあるので、来年は今までにないシーズンになると思っています」
「F1に乗れるなら、レーシングドライバーならばみんな乗りたいと思います。速いマシンに乗りたくてしょうがない人間なので(苦笑)、当然、乗りたい。でも、やっぱりそうも言えない状況であるのもよく分かっているし、そう簡単ではないことも分かっています。F1に乗るために強い意志と行動をしないと届かない世界だというのも重々、承知しています」
「F1だけでなく国内でも来年は2連覇の可能性を自分だけが持っている状況なので、来年はいろいろな大きなものを抱えているので慎重に考えたいですけど、やっぱり夢は常に持ち続けたいですし、夢を持ち続けられる幸せを今は感じています。今はすごく楽しいです」
トロロッソ・ホンダの2019年のラインアップ決定は実質、F1チームの中でもっとも遅かった。その背景にはレッドブルの若手ドライバーが不足しており、一度解雇を決めたクビアトを引き戻し、レッドブル・ジュニア時代に放出を決めたアルボンを再雇用したことでも明かだ。
F1は何が起きてもおかしくない世界。2019年のシーズン中に山本の名前が再び挙がる機会がある可能性もあるだろうし、その先の2020年シーズンに向けては、先日スーパーフォーミュラ参戦が発表されたレッドブル・ジュニアのダニエル・ティクトゥム、ルーカス・アウアーがトロロッソ・ホンダのシートを巡っての山本の直接のライバルとなる。2019年シーズンもまた、山本がさまざまな意味で注目される1年になりそうだ。
