一貴と可夢偉はともに1分30秒台後半〜31秒台前半のタイムを刻み、1秒前後の僅差で走行。3番手の石浦は可夢偉の2秒〜3秒弱ほど後方を走行するも、上位2台とは遜色ないタイムで続いていく。4番手からは平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、11番グリッドから順位を上げたジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)、そして予選10番手の山本尚貴(TEAM無限)と続いていく。

 6周目を終えたあたりからピットへ入り始めるマシンも現れるが、上位はそのままレースを続行。上位3台は4秒ほどの差をキープしながら、4番手以下を徐々に引き離していった。そんなトップ3で先手を打ったのは、前日「なくすものはないので思い切って色々とやってみる」と話していた可夢偉。29周を終えたところでピットへ向かい、4輪ともにタイヤを交換。給油時間は長めとなり、20秒の作業でピットアウト、ペナルティで順位を落としていたロッテラーの後方でコースへと復帰していった。

 その後、山本やオリベイラ、平川もピットインしていき、未ピットのロッテラーの後方には可夢偉、平川、山本、オリベイラと続いていく形に。一方、一貴と石浦は引き続き4秒ほどの間隔でトップ2を占めていくが、タイムは徐々に1分31秒台後半〜32秒台前半まで落ちてくる。そのため、先手を打ったマシンはここでタイムを上げていきたいところだったが、ロッテラーが1分32秒前後のタイムで走行をしているため、追い上げ切ることができない状況となった。

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