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 Q1終盤には、コース上はところどころ雨の影響が出ていたようだったが、Q2もドライコンディションのままスタートし、全車がソフトタイヤでコースイン。残り2分を切るとアタックが始まった。

 まずは、山本がコースレコードを塗り替える1分3秒953をマーク。2番手の牧野以降も従来のコースレコードを更新するタイムを記録し、なんとホンダ勢がトップから7番手までを占めた。

 トヨタ勢では唯一、可夢偉が8番手に滑り込んだが、最終的に9番手でQ2敗退となった平川までがコースレコードを上回り、全12台がほぼ1秒以内に収まる大接戦だった。

 Q3開始時には雨足が強まり、路面も黒く濡れた色に変わるほどになった。ウエット宣言もなされたが、全8台がドライタイヤのままコースへ出て行った。

 ただ、すぐに雨は弱まり、まずは山本が1分4秒532を記録した。その直後、パロウがSPコーナーのふたつめを曲がりきれずにアウト側にコースアウトし、バリアを激しく飛ばす勢いでクラッシュしてしまった。そのパロウの後を追うようにアタックを行い、そこまでセクター1、セクター2で全体ベストタイムを更新していたチームメイトの牧野が、なんと同じSPコーナーのふたつめでコースアウトを喫した。牧野は、パロウによりバリアの薄くなったところにクラッシュしてしまったが、幸いパロウも牧野も自力でマシンを降りる様子が確認されている。

 このクラッシュにより、残り時間1分24秒のところで赤旗中断となった。ところがその直後、明確な説明もなく、この赤旗中断をもって予選は終了に。

 2番手のパロウ、3番手の野尻、4番手のアウアーのタイムは1分10秒台で、塚越、小林、福住、牧野はタイムを計測できておらず、ほとんどのドライバーが不完全燃焼のまま予選を終える結末となった。

 その後、予選3番手までのポールポジション会見脇に山本、パロウ、野尻、アウアーの4人が待機する形となり、結局、赤旗の原因となったパロウは予選2番手が抹消されて会見場を去り、山本、野尻、アウアーのトップ3となったが、「Q2まではすばらしい予選だったけど、Q3はみなさんと同じようにドライバーも腑に落ちない予選になった」と山本が代弁するように、前戦オートポリスとは事情が異なるが、不満の残る予選となった。

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