■小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)/決勝 2位
「予選7番手から2位というのはおそらく喜ぶべきことだと思います。予選は思ったより良くなかったのですが、(レースについては)結構自信を持っていけるパフォーマンスがあるとレースの前からわかっていたので、落ち着いてやっていました。ですがなかなか前のクルマを抜くことができず、結果的に厳しいレース展開になりました」
「(福住仁嶺とのバトルについて)オーバーテイクは難しかったです。もっと早く抜いていたら、レース展開も変わっていたと思います。ここ3戦はずっと仁嶺を抜いているのですが、抜かれないようにどうやってブロックするかを(福住が)だんだんと学習してきたなと思います」
「平川が(アレックス)パロウを抜いた瞬間に『いかないとな』と思って仕掛けました。僕はフルタンクだったので、それまで待っていたんです。平川が(パロウを)抜いたからと仕掛けようと思って焦ったけれど、なかなか簡単に行かせてくれませんでした」
「最終的には(前のクルマがいなくなって)クリアエアになったところで少し(タイムを)稼いで、2位に上がれました。今日できるレースとしてはベストのリザルトだと思いますし、チームもピット作業をしっかりこなしてくれました。こういうレースを続けることによって、いつか勝つチャンスが来ると思っているので、今後も引き締めて残り2戦を戦いたいなと思います」
「タイヤのバイブレーションがひどくて、自分自身は脳震盪に近い状態でした。そろそろタイヤが爆発するんじゃないかと思ってピットに入りましたが、それがなければあと2、3周は走れたと思います」
「(レースでのミディアムタイヤの印象について)僕のなかでは“捨てタイヤ”だったので、マシンが重い状態ではほぼ走っていませんし、できるだけソフトで引っ張ろうとしました。『あれくらいかな』と思って走っていましたが、ラップタイムが速かったと聞いて『使えたのか』と思いました」
■ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)/決勝 3位
「本当に嬉しいしベストを尽くしたと思っているよ。12位からのスタートだったし、もてぎはタフなレースになるとわかっていたからね。振り返ればここ2年間は5位スタートだったから今回は苦戦していたんだ」
「でも、今朝のフリー走行でフルタンクで走り、2番手まで上がってこられたから調子が良いと思ったしスピードがあった。レース前の走行でもフルタンクで走り自信があったから、レースに向けてベストを尽くしてできるだけポジションを上げたいと思った」
「あとは、クリーンエアの部分を利用してポジションを上げていくしかないと思っていた。タイヤは両方のコンパウンドを使わないといけないけど、ミディアムタイヤスタートを選んだ。要するに(燃料で)ソフトタイヤ勢より30キロ重いクルマだったんだ。スピードを落とさず近づいていかなければならないからタフだったけど、ベストを尽くしたよ」
「4周目にピットインしてその後ソフトタイヤで走り切るのは、最初はどうなるかわからなかったけど、サインボードでアレックスや亮のタイムやギャップを知らされていたから、チームとのコミュニケーションはとれていた。僕の目標としては(福住)仁嶺よりも速いラップタイムで走ることだったんだ」
「(タイヤ交換後)残り47ラップあるからペースは抑えていた。大変だったのはトラフィックで、坪井(翔)のピットアウト後に引っかかったことだ」
「ランキングではトップに立ったけど、去年と同じ状況だから同じ気持ちだよ。山本(尚貴)は鈴鹿が得意だから次の岡山ではできるだけ良い結果を出したいね」
