スタート直後の第1コーナーで複数台が絡むアクシデントが発生、塚越選手はその混乱を避けるために減速したため、後方からスタートした車両の先行を許したが、前方で脱落車両も生じた結果12番手となってセーフティカーランに入った。

 今回のレースではレース開始後10周目から50周までの間にタイヤ交換が義務づけられており、レース再開後10周目からタイヤ交換義務を果たすためピットインする車両が続き、塚越選手の暫定的な順位は7番手まで繰り上がっていった。

 チームは、塚越選手を14周目にピットインさせタイヤ交換を行ったが、この間に後続車が先行し、塚越選手の実質上の順位は12番手まで下がってしまった。その後、塚越選手は上位陣と遜色ないラップタイムを記録しながら先行車に迫ったが、オーバーテイクの難しいコースレイアウトに阻まれて順位を上げることはできず、結局12位でレースを終えた。

 レース中、塚越選手は出走19台中3番手にあたるラップタイムを記録してチェッカーフラッグを受けている。シリーズ第3戦は10月17日~18日、宮城県スポーツランドSUGOで開催予定だ。

塚越選手コメント

「出場のチャンスをいただいて、関係者のみなさんに感謝しています。せっかくスーパーフォーミュラの経験を持っている私が乗るのであれば、チームが試したいことをやってみましょうと提案して、セッティングを大幅に変えていきました」

「レースでは完走してしっかりデータを持って帰ることを念頭に走りました。クルマをもう少し熟成して予選一発のタイムを向上させることができれば、レースではもっと上のポジションで戦えるようになるという手応えはありました。今回のデータが、今度タチアナ選手が来日して走るとき、良い方向へつながると良いなと思います」

道上監督コメント

「タチアナ選手が出られないことになったので、塚越選手に乗ってもらって、良いデータが取れたと思います。スーパーフォーミュラの経験が豊富な塚越選手が乗ってもペースが良くなかったので自分たちのチームに足りないところが少しわかりました」

「レースではインフィールド区間でリヤの安定感が足りず、タイヤを換えた直後は良かったけどその後は辛かったようです。ピットインのタイミングはどうしようかと迷いました。10周目ですぐ入ることも考えましたが、結構良いペースで走れていたので、少しもったいないことをしてしまいました」

伊与木エンジニアコメント

「土曜日の午後は、持ち込んだセットが完全に外れていて少し焦りました。これまでのセットが岡山には合わなかったのです。従来のセットは、タチアナ選手はもちろん、ほかのドライバーにもテストで乗ってもらってそれなりに速かったのでその延長で今回も戦おうと思いました。でも新しいことにチャレンジしようと監督とも相談して、予選に向けて新しいアイテムの投入を決めました」

「レースでは後ろの方でしたけど、塚越選手は『別物になった』と高く評価してくれたので、今後に向けて新しい方向が見え、これを煮詰めていこうと思っています。レースでは今回上位車両と遜色ないペースで走れたので、タチアナ選手にも安心して乗ってもらえると思います」

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