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投稿日: 2022.06.19 07:23
更新日: 2022.06.19 07:33

P.MU/CERUMO・INGING 2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 予選レポート

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スーパーフォーミュラ | P.MU/CERUMO・INGING 2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 予選レポート

SUPER FORMULA 2022
P.MU/CERUMO・INGING RACE REPORT
第5戦 スポーツランドSUGO 2022年6月18日(土)予選
天候:晴れ 路面:ドライ

#38 坪井翔
予選:13番手
#39 阪口晴南
予選:18番手

 オートポリスで開催された第4戦では、開幕から苦戦を続けていた阪口晴南が状況打開への手ごたえを得て8位入賞。一方の坪井翔は、速さはみせつつも流れをつかむことができず、接触など悔しいレースとなっていたが、阪口は掴みはじめた流れを加速させ、坪井は悪い流れを打破すべく、宮城県のスポーツランドSUGOで開催される第5戦に臨んだ。激しいアップダウン、ランオフエリアも少ない難攻不落のコース。オーバーテイクポイントも少なく、予選順位が重要となることから、P.MU/CERUMO・INGINGは予選から上位進出を目指し6月18日(土)の予選日に臨んだ。

PRACTICE フリー走行

6月18日(土) 9:10〜10:53 天候:晴れ 路面:ドライ
ベストタイム #38 坪井翔 1’05.834/#39 阪口晴南 1’06.651

 走行前日の6月17日(金)は昼ごろから晴れ間が広がり、爽やかな気候となっていたスポーツランドSUGOだが、迎えた予選日となる6月18日(土)のSUGOは朝から快晴で気温も上昇。気温25度、路面温度36度という暑さのなか午前9時10分からフリー走行がスタートした。

 坪井、阪口ともにコースオープンとともに周回を開始し、坪井はまずは3周目に1分06秒807というタイムをマーク。その後セットアップを進めていく。一方の阪口はオートポリスでの好感触がSUGOには合わず、4周目に1分07秒570を、さらにその後も1分07秒台をマークしていくが、なかなか1分06秒台に入れることができないまま周回を重ねていくことになった。

 やや風があるもののセッション終盤には気温28度、路面温度43度まで上がるなか、終盤にはニュータイヤを装着しアタックの準備を進めていくが、残り6分30秒というところで計時システムのトラブルのため赤旗中断となってしまう。走行は午前10時43分に再開され、阪口、坪井ともにコースイン。タイヤをウォームアップさせ、アタックシミュレーションを行っていった。

 阪口は2周目、1分06秒651というタイムをマークしピットに戻る。この時点での計時上では5番手につけていたが、その後ライバルたちも続々とタイムアップし、最終的に20番手という結果に。一方坪井は残り20秒というタイミングで、1分05秒834にタイムを上げ6番手へ。トヨタ/TRD 01Fエンジン搭載車のうち3番手でセッションを終えることになった。

2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)

QUALIFY 公式予選

6月18日(土) 14:00〜14:47 天候:晴れ 路面:ドライ
ベストタイム #38 坪井翔 1’05.176(Q1)/#39 阪口晴南 1’05.641(Q1)

 やや風があるものの、気温28度/路面温度44度というコンディションで迎えた午後2時からの公式予選。決勝レースに向けた好位置を確保するためにも、まずは2台揃ってQ2に進出することが目標だ。まずスタートしたQ1のA組には、阪口が出走した。ユーズドタイヤを履き、まずは一度コースインした阪口だったが、もともとすぐにピットに戻る予定だったものの、開始から1分後、いきなり赤旗が提示された。

 ただこれはアクシデントではなく、最終コーナーにカモシカと思われる動物が侵入したためという珍しいもの。最終コーナーにオイルフラッグが出ていることを不思議がっていた阪口も、動物には「気づきませんでした」とすぐにコースサイドに逃げていったこともあり、走行は4分後に再開した。

 午前はなかなか思うようにタイムを上げられなかった阪口だが、予選に向けたセットアップ変更も功を奏したか、ニュータイヤを履き4周目にアタックを展開すると、1分05秒641というタイムをマークする。午前よりもわずかにタイムを上げられたが、もちろんライバルたちも予選に向けてさらなる調整を進めていた。続々と他車がタイムアップしていくと阪口の順位は少しずつ下がり、最終的に9番手という結果に。Q1突破は実現せず前戦オートポリスの再現とはならなかった。阪口は総合で、18番手という公式予選結果となった。

 一方、午後2時20分からスタートしたQ1のB組に出走したのは坪井。午前は6番手で、前戦オートポリスほどではないが感触は悪くない。予選に向けて調整を行い、Q1突破は十分に可能なフィーリングで坪井はアタックに入っていった。

 チェッカーまで残り1分ほどのタイミングで、ライバルたちと同様一気にタイムを上げていった坪井は、4周目に1分05秒176までタイムを縮めてみせた。坪井自身も「決まった」というアタックだったが、今回のB組は超僅差。0.1秒差で坪井の順位は7番手というものに。惜しくもQ2進出を逃すことになってしまい、坪井、阪口ともにQ2進出はならなかった。坪井の総合順位は13番手だ。

 最終的にP.MU/CERUMO・INGINGは、坪井が中団グリッドから、阪口が後方グリッドからのレースを戦うことになった。とはいえ、このスポーツランドSUGOは追い抜きは難しくとも、一度アクシデントが起きればレース展開が大きく荒れることも多い。展開さえつかむことができれば、入賞はまだまだ可能だ。チームは6月19日(日)の決勝で追い上げを期するべく、しっかりと準備を整えていった。

#38 坪井翔

「このSUGOはチームとしてそれほど相性が良くないサーキットで、前戦ほど午前中の印象はあまり良いものではなかったです。ただ、フリー走行で明るい兆しも見え、公式予選でも悪いフィーリングではなかったのですが、Q1のB組のレベルが高すぎました。前戦も今回もギリギリの僅差でQ2に進出できなかったので、悔しいです。今回はアタックが決まった感触がありましたし、クルマのフィーリングは良いだけにもどかしいですね。もうワンステップ何かをレベルアップしないといけないのかもしれません。明日はまた中団からのスタートですが、ポイントを獲らなければいけませんし、前戦接触もあったので、ぶつからずに入賞できるように頑張りたいです」

2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

#39 阪口晴南

「オートポリスで良い兆しもあり、そこからさらにレベルアップして持ち込んだつもりでしたが、SUGOに合っていなかったのか、コンディションの面で合わせ切れなかったのか、走り出しからすごく調子が悪かったです。フリー走行でも発見できたことは多かったので前進はしたのですが、ニュータイヤを履いたときに使い切れない感じがありました。そこがやはり課題となり、予選ではタイムを上げることはできたものの、まわりはそのタイムから予選に向けて調整しているんですよね。走り出しから上位に食い込まなければならず、その点は大きな反省点です。決勝は後方からのスタートになりますが、しっかりチェッカーを受け、次戦に繋げていきたいです」

2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)

立川祐路監督

「2台ともに苦しい予選結果になってしまいましたね。坪井選手については、フリー走行はまずまずのフィーリングで、公式予選に向けても良い雰囲気があったのですが、本当に少しの差でQ2に進出することができませんでした。前戦同様中団のグリッドになってしまいましたが、オートポリスでは挽回しようと空回りしたところもあったので、明日は落ち着いて取り返していって欲しいですね。阪口選手は午前からあまり状況が良くなく、予選までに改善しきれず苦しい予選になってしまいました。グリッドは後方になってしまいましたが、やれることをやっていくしかないです。2台ともに上位進出ができるよう、諦めずに頑張っていきたいと思います」

2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 立川祐路/石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 立川祐路/石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)


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