膝も、頬も、肺も……と早口でつけ加えながら、母の痛みを感じている表情になった。

「僕はシルバーストン、ブダペスト……とレースを続けて、でも僕の身体も完治はしていなかった。ざっくり言うと、椎骨のひとつが壊れたままでシーズンを終えた状態だったんだ」

 コース外でそんな大きな問題を抱えながら、シルバーストン、ハンガロリンクと連勝を飾った。しかし続くホッケンハイムでは、ストレートを走行中に突然、消火器が噴射してしまった。

「僕のミスでもチームのミスでもなかったし、どうすることもできなかった。最低車重も満たしていたし、僕は何のアドバンテージも得たわけじゃない。でも、消火器が空になっていたという理由で3位の結果が抹消されてしまったんだ。だからレース2ではいちばん後ろからスタートすることになった」

ピエール・ガスリー
昨年の辛かった経験を隠すことなく話すガスリー。精神的な強さも備えているようだ。

 そのレースでも6位まで挽回した。

「いちばん辛かったのは、モンツァだったと思う。セーフティカーのおかげで4位に後退してしまったという事実は、本当に消化するのが難しかった」

 ポールポジションからソフト側のタイヤでスタートし、十分なリードを築き、早めのタイヤ交換を終え、ステイアウトしていたドライバーたちとの間隔も詰めつつ、彼らのピットインを待っている状態だった。事実上は1位、ポジションは4位――しかし16周目に出動したセーフティカーはガスリ―が首位だと勘違いし、4番手を走っていた彼の前を塞ぎ、前の3人を逃がしてしまった。

「何が起こったのか、意味がわからなかった」

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