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投稿日: 2023.10.16 12:22
更新日: 2023.10.16 12:37

スバル/STI 2023スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート


スーパーGT | スバル/STI 2023スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート

2023.10.14ースーパーGT第7戦
オートポリス・予選
スバルBRZ GT300コースレコードにも迫る予選2番手を獲得

 2023年スーパーGTシリーズ第7戦『AUTOPOLIS GT 450km RACE』の公式予選が10月14日(土)に行なわれ、SUBARU BRZ GT300は予選2番手を獲得しました。

 前日の天気予報では雨予報でしたが、雨は朝方には止み公式練習が始まる時間にはドライアップし、スリックタイヤで走行できる状況になりました。公式練習では決勝を見据えたセットアップと予選に向けたセッティングなど、タイヤとのマッチングを細かく検証していきます。

 いつもどおり山内英輝がセットアップを担当し、さまざまなデータに基づきタイヤ選択やサスペンションの設定を変更していきます。BRZ GT300は走り始めて早い段階で昨年レベルのラップタイムを刻み、セットアップは順調に進みます。

 山内は1分43秒801で全体2番手のタイムを刻み、その後セットアップの確認で乗った井口卓人も山内から0.1秒差のタイムを計測して順調に公式練習を終えました。

 15時から始まるGT300クラスのQ1予選は日差しも戻り、晴れた状況で始まりました。A組、B組に分かれBRZ GT300はB組で井口が走ります。井口は計測3周目にタイムアタックを行ない、1分42秒694を叩き出しB組をトップ通過しました。続くQ2予選では山内が最多ポールポジションを狙ってて走ります。

 山内は井口と同様、計測3周目にタイムアタックをします。セクター1で全体ベストを出し期待が膨らみます。つづくセクター2、3とベストタイムをマークし、コースレコードに0秒102届かないものの、1分42秒141でトップに立ちます。しかし、山内の後ろでアタックをしていた2号車はコースレコードを記録。山内のタイムを0.125秒上回りBRZ GT300は2番手となりました。

井口卓人

「Q1をトップ通過できたのは素直に嬉しいです。公式練習からバランスは良かったので、結果を出せて良かったです。特にここは応援してくれる人がたくさんいるので、期待に応えることができて良かったです。明日ですが、今季僕たちは優勝をしていないので、その悔しさをバネに勝ちに行きます」

山内英輝

「ポールを取れなかったのは、めちゃくちゃ悔しいです。僅かに足りないものがあったということだと思います。明日の決勝では、僕たちはコンマ1秒を削る走りをすることに集中し、戦略的なものはチームが考えてくれるので、全力で走り切れば、いい結果になると信じています」

小澤総監督

「井口も山内もタイムは期待以上のタイムだったので、今できるベストだったと思います。明日は天気も良くなり気温も上がると思うので、タイヤマネージメントがキーになると考えています。特に最初のスティントとセカンドスティントでブリヂストン勢との駆け引きになるかと。450kmはオートポリスでは初めてですし、タイヤへの攻撃性も高いコースなので、ラップタイムダウンさせずに走り切ればトップチェッカーになると考えています」

2023スーパーGT第7戦オートポリス SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)
2023スーパーGT第7戦オートポリス SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

2023.10.15ースーパーGT第7戦
オートポリス・決勝
SUBARU BRZ GT300 4位でレースを終える

 10月15日(日)大分県日田市のオートポリスでスーパーGTシリーズ第7戦『AUTOPOLIS GT 450km RACE』の決勝レースが行なわれました。

 晴れて暑さが戻ると予想されていたオートポリスですが、秋風が強い薄曇りで肌寒さを感じるなか、決勝日を迎えました。タイヤ選択がキーになるとレース前に予想しているだけに、この肌寒さが気になるところです。

 ダンロップタイヤのエンジニアによると、コースにラバーが載ってグリップ力が上がった予選とは異なり、強風によって砂や埃も運ばれ、スリッピーな路面状況に変わっていると説明していました。チームもそうしたコンディション変化に対応できるように、BRZ GT300のセットアップを変更し、決勝に臨みました。

 今回は山内英輝がスタートドライバーを務め、ダブルスティントを担当。そして最後のスティントを井口卓人が走るオーダーに変更しました。予選2番手からのスタートで山内のジャンプアップに期待が掛かるものの、ポールポジションからスタートした2号車に追いつくことができません。

 2回のピットストップが義務付けられている今回のレースでは、ピット戦略も鍵になりますが、BRZ GT300は大きく順位を落とすことなく上位でレースを展開します。しかしながらブリヂストン勢はタイヤ無交換作戦を取るチームがあり、順位を4番手に落としてしまいます。

 フレッシュタイヤを履く井口に交代し、ラストスティントの猛追が始まります。3番手を走る31号車とはテールツーノーズの大接戦を20ラップ以上続けてプッシュ。それでも31号車は3番手をキープし続け、BRZ GT300はポディウムにわずかに届かず4番手でチェッカーを受けました。

小澤正弘総監督

「ドライバーのオーダーを変更した理由は、最初のスティントと第2スティントに勝負ポイントになると予測し、山内で挑むことにしました。しかし、優勝した52号車と2位2号車は速くて追いつけなかったです。戦略も含め、今チームが持っている武器ではトップ2台には勝てなかったです。スタート前にセッティングを変更して、状況変化に対応はできたと感じていますが、あと一歩足りない結果になってしまいました。申し訳ありません」

次戦のスーパーGTはシリーズの最終戦となります。11月4日(土)、5日(日)に『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』が行なわれます。ひとつでもランキング上位になるように全力で走りますので、引き続き応援をよろしくお願いします。

2023スーパーGT第7戦オートポリス 井口卓人/山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)
2023スーパーGT第7戦オートポリス 井口卓人/山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)


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