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スーパーGT ニュース

投稿日: 2016.04.18 15:06
更新日: 2016.04.18 15:11

apr30号車、GT開幕戦で14位完走。佐々木「戦い方を考る必要がある」

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スーパーGT | apr30号車、GT開幕戦で14位完走。佐々木「戦い方を考る必要がある」
2016スーパーGT第1戦岡山 31号車TOYOTA PRIUS apr GT
2016スーパーGT第1戦岡山 31号車TOYOTA PRIUS apr GT

決勝日・フリー走行 4月10日(日)9:00~9:35
 決勝当日は青空にこそ恵まれなかったものの、春めいた穏やかな天気となっていた。例年であれば、この時期にはまだ上着が欠かせなかったが、今年は必要なかったといえば雰囲気も伝わるのではないだろうか。フリー走行は計測開始と同時にコースイン「#30 TOYOTA PRIUS apr GT」は佐々木選手がドライブし、ピットアウト~インを行ってチェックを行なった後、永井選手に交代。ピットを離れる直前に赤旗が出されるも、離れてからではリズムが乱れただろうから、運も味方についたということか。

 永井選手は決勝を想定したセットで1分31秒台を連発し、続いて30秒403を記録したところで、またも赤旗が。5分延長が告げられ、再開後は佐々木選手がまた乗り込むことに。最終チェックとして29秒439をマークしたところで、チェッカーが振られることとなった。

決勝レース(82周)14:40~
 3年連続でウェットコンディションからの決勝スタートとなっていた岡山での開幕戦ながら、今年は1週間日程を遅らせたのが効いたようで、レースウィークに入ってからは一度も雨に祟られることはなかった。そうやって天候にも恵まれたのも影響したのか、サーキットをほぼ全周で囲んだ観客の総数は、昨年より2000人増の19000人。今さらながらに、スーパーGTの高い人気を感じずにはいられなかった。そんな熱い視線を感じる中で「#30 TOYOTA PRIUS apr GT」は決勝グリッドに並べられた。

 開幕戦のスタート担当は佐々木選手。昨年はスポットで2戦に出場したのみだが、鈴鹿1000kmでも担当しており、そうブランクは感じていないはずだ。実際ポジションキープからまずはレースを開始、先行車両に遅れを取ることなく続いていく。というより前後の車両とラップタイムでは引けを取らないものの、特にFIA-GT3勢のストレートスピードが速く、抜くに抜けない状態でもあった。コーナーでは優るとも、ツイスティなレイアウトは佐々木選手のオーバーテイクを頑なに拒んでいた。

 それでもライバルが早めのドライバー交代を行うなか、佐々木選手は順位を上げ続けて36周目からは暫定ではあるものの、トップを走行する。そして43周目に永井選手と交代。全車がドライバー交代を済ませると12番手とはなっていたが、これだけの連続周回をコンスタントにこなせたのは、今後に対する好材料ともいえるだろう。

 永井選手は60周目にひとつ順位を落とすが、走りに大きなミスは見られない。初めての決勝にも落ち着きを感じられたほどだ。最終ラップにもう一台の逆転を許したもののやむを得まい。しっかりと「#30 TOYOTA PRIUS apr GT」をゴールまで導き、14位でフィニッシュ。今後に繋がる手応えをつかむこととなった。次回のレースは、ゴールデンウィークの富士スピードウェイが舞台となる。

永井宏明選手
「すごく疲れました、最後はヘロヘロです。S耐よりペースは速いですし、GT500を見ながら集中力を維持しつつ、ペースを落とさないで走るのが初体験なので、かなり精神的にも疲れました。それでも最後まで走り切れましたし、何とか最初の最低限の目標である完走は果たせました。距離も乗れたので、次に向けて走りを改善して、疲れちゃったのでからだも鍛えて、もう少しいいレースができるように準備していきます」

佐々木孝太選手
「僕らはとりあえず初参戦みたいな感じですから、チーム的に。初めての永井選手にチェッカーを受けてもらって、経験を積んでもらったので最初の目的は達成できました。あわよくばポイント獲得……と思っていたんですが、今回はちょっと遠かったですね。昨年の岡山から比べると2ランク、後半戦から比べても1ランク、リストリクタ―が絞られているので抜けなかったんです、他のクルマを。このままの状況で戦うからには、もっと戦い方を考えないといけないでしょう。特に次の富士はもっと厳しい戦いになりそうなので、何か考える必要がありそうです」

金曽裕人監督
「ポイント圏内での勝負は出来ていたが、まだまだマシンもチームも粗削りな側面があり、惜しくも入賞を逃しました。だが、チームで得られたこともたくさん有りましたし、新型GT3車両と戦うにはマシンパワーが足りないことがはっきりと分かりました。ドライバーを筆頭に前向きで、負けず嫌いな人達の集団であるこのチームは毎戦、毎戦、進化致します。必ず皆さまと心から喜べる日が来ますので、ご期待下さい」


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