イベント最後には、スーパーGT GT500クラスからの引退を発表したロニー・クインタレッリから、ファンへ感謝の言葉が伝えられ、仲間や家族とともに万感のフィナーレとなった。
そんなロニーさんは、午前中の同乗走行にて、フォーミュラEのニッサンチームと同様にカラーリングされたNISSAN LEAF NISMO RC_02をドライブ。ここでNISMO様の粋な計らい……いや、メディアの特権を活かして(?)本誌編集長のハルロウが助手席に乗ることになった。
LEAF NISMO RC_02に同乗して、まずは引退発表後について聞くと「とにかくいろんな方から連絡をもらって、ちょっと大変でしたね(苦笑)」とロニーさん。いろいろな思い出話はまた、スーパーGT鈴鹿の最終戦後にということで、この同乗走行のせっかくの機会とばかりに、ロニーさんにはあえて、富士スピードウェイで一番苦手なコーナーを聞いてみた。
「最終コーナーのひとつ手前の左コーナーですね。難しい」とGRスープラコーナーを挙げたロニーさん。ちなみに、好きなコーナーについて聞くと、じっくり考えた後で「セクター2」とコカ・コーラコーナーからダンロップコーナー手前までの高速区間を挙げた。
NISSAN LEAF NISMO RC_02の同乗体験の印象はハルロウ編集員によると「7〜8年前に助手席で乗せてもらった当時のGT300マシンとの比較になるけど、加速力はLEAF NISMOの方があったと思う。電動&四駆のトルクはハンパなくて、ブレーキングのGも大きくてびっくり。このクルマでレースをしたら面白いだろうなと感じた」とのこと。
同乗走行後には、編集部からの『先日、F1で4連覇したマックス・フェルスタッペンばりの、いや、フェルスタッペンに負けないポーズを』という無茶な要求にも応え、スーパーGT500クラスで前人未到の4度のチャンピオンを象徴する『4』のポーズを笑顔で披露してくれた。
ピットウォーク中の場内放送でも「個人的には15回目のニスモフェスタ。現役最後のニスモフェスタになりますが、朝からアツい応援でのお出迎えで、今まで感じたことのないアツさで、すごいなと。みなさんの応援に感謝しています」とコメント。
ロニーさんの現役最後のニスモフェスタということもあって、ロニーさんに会うために来たというファンも多く、ピットウォークでは23号車MOTUL AUTECH Zのピット前には長い列が続いていた。