75周目にはトップのZENTが10秒以上のマージンを持ったままピットイン。若干、石浦がクルマを降りるのに手こずった様だが、モニター上で48秒6の素早いピットワークで立川に乗り替わり、ZENTは難なくコースに復帰。

 続々と2回目のピットに入るマシンが続く中、76周目にはMOTUL GT−Rがピットインし、アウトラップで4番手のDENSOとバトル。丸々1周に渡ってバトルを続け、最終コーナーからストレートでは周回遅れのWedsSport関口雄飛も加わってストレート上で3ワイドバトルに。一番外のWedsSportは1コーナーでややオーバーランし、最内を付いたDENSOコバライネンが前に。

 しかし、MOTUL GT-Rのクインタレッリはタイヤが温まり始めると、DENSOに再び接近して、バトル再開。80周目の1コーナーでは逆にDENSOを抜き返し、4番手に順位を上げた。DENSOのコバライネンはフロント周りの破損で手負いの状態が響いたか、その後はMOTUL GT−Rに付いていくだけの展開となった。

 97周目にはMOTUL GT−Rを追っていたDENSOのコバライネンがレクサスコーナーでスピン。5番手をauに奪われ、その後も100Rでコースオフをしてしまい、RAYBRIGにもかわされ7番手に後退した。その後、残り10周を切ったダンロップコーナーでGT300マシンのリヤタイヤが外れるというアクシデントも起きたが、GT500への影響はなし。

 レース終盤にはフォーラムエンジニアリング ADVAN GT−RのJ−P.デ・オリベイラが青旗無視でドライブスルーペナルティを受け、ピットレーンに入ったが、その際に速度違反を犯してしまい、再びドライブスルーペナルティを受けることとなった。

 その後はGT500の上位では順位の変動はなく、トップのZENT立川はややペースを落とすも、2番手WAKO’Sとの差をコントロールするような動きを見せ、手堅く6〜7秒差をキープ。そのまま危なげなく110周を走り切ってトップチェッカーを受け、レクサス陣営に2013年以来となるホームコース富士での勝利をもたらした。

 2位はWAKO’Sで開幕戦に続く連続2位表彰台を獲得。3位に開幕戦優勝のKeePerが入り、ランキングトップを守り、レクサスが表彰台を独占する結果となった。

 レクサスが強さを見せた第2戦だったが、4位に入ったMOTUL GT-Rは、これまでの不振を考えると大健闘と言えるリザルト。レースでも随所に存在感を見せ、トップ6の中でレクサスが5台占める中で、一矢報いた形となった。

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