DENSO KOBELCO SARD GR Supra
第5戦鈴鹿、獅子奮迅の6位フィニッシュ
■公式予選
■Q1:関口がQ1でまさかの15位に
23日(土)15時48分から開始されたQ1は気温34度/路面温度47度と猛暑となった最高気温時からは数値的には下がり始めたが、そのままの暑さを感じるコンディションの中、関口は持ち込んだ中でハード側のタイヤを装着。クルマも午前中のセットから午後の予選に向けて調整をした中、じっくりと丁寧にタイヤを温めるウォームアップを4周実施し、予定通り5周目にアタックを開始。
48kgのウェイトを積みながらセクター1、2を見た目は元気よく駆け抜けた様子であったが、他車と比べて区間タイムがいま一つとなった関口。クルマの善し悪しが分かりやすいセクター3でも遅れてしまい、セクター4を遜色ないタイムで駆け抜けたが、結果は1分47秒125と想定よりも遅れ、まさかの15番手タイム。はっきりとした不具合はないものの、全体的にスピードが足らなくなる何かの不具合があったと予想され、明日の決勝へ向けてクルマをイチから検証することとなった。
■TGR TEAM SARD FAN MEETING 2025 in SUZUKA
23日(土)キッズウォーク後に恒例となった鈴鹿サーキット内レストラン「SUZUKA-ZE」にてファンミーティングを開催。約80名のファンに囲まれ、関口、サッシャ、脇阪監督、近藤チーム代表が出演。KOBELCO GIRLS、SARDイメージガール、WAKO’S GIRLSのレースアンバサダーが華やかに彩り、トークショーやクイズ「サード王は誰だ!」「お楽しみクジ」で、誰もが笑顔でいっぱいの楽しい真夏の夜のひとときをファンと一緒に過ごし、激熱の声援で大きなチカラと元気をもらった鈴鹿決戦前夜となった。
■決勝
■ウォームアップ走行
24日(日)14時から開始された20分間のウォームアップ走行は、気温36度/路面温度52度で連続の猛暑日となった鈴鹿。最初に関口がタイヤのベディングと確認走行し、続いてサッシャが2周目から最後まで走行。ウォームアップはトータル9周を走行して、サッシャが6周目にマークした1分50秒845の12番手で決勝への準備を整えた。
■決勝レース
第1スティント:関口がトップペースでオーバーカット
28日(土)、14時10分決勝スタート時点は気温35度/路面温度51度の中、逆境のクラス最後尾から進取果敢に勝利を目指したスタート担当の関口は、白熱した序盤で前を攻め立てながらもクレバーに燃料をセーブしながら虎視眈々とチャンスを窺う走り。最初のセーフティカー(SC)導入により、300クラス集団との巡り合わせが遅くなったラップダウントラフィックを避け、2回目のSCリスクも背負いながら、ピットインを遅らせて引っ張る作戦を敢行。
他車のほとんどがミニマムでピットインするのを見ると13位の関口はフルプッシュで数秒単位で前とのギャップを削る鬼神の追い上げ。非常に速いペースでスティント終盤には連続で49秒台を叩き出す疾風の走り。次の300トラフィックを避け、最大運転制限2周前の32周を終えピットに関口を呼び戻した。
第2スティント:サッシャがマクリの走りで怒濤の追い上げ
トップペースの関口の走り、素早く短いピットワークと一連のチームワークでいったん8位付近に合流するオーバーカット戦略を見事に完遂させ、実に5台を抜き去った。アウトラップで一旦2台にかわされたが、タイヤが温まるとサッシャが怒濤の追い上げで次々と前走車をオーバーテイクする正にマクリの走り。途中FCYが入って追撃に水を差された格好となったが、15番グリッドからスタートして9台をかわす、獅子奮迅の戦いで見事に6位フィニッシュを果たした。
ドライバーポイントは5点(計29点)を獲得、チームポイントは8点(計44点)を獲得し、ともにランキング6位に浮上。次戦第6戦は、9月20日(土)·21日(日)にスポーツランドSUGOにて300kmレースとして開催される。
■関口雄飛
「チームの本拠地に近いとあって応援に駆けつけてくれたスポンサーやファンの皆様のたくさんの御声援をありがとうございました。予選の結果は厳しいものでしたが、ファンミーティングで元気をもらって、また、決勝までにチームが問題を解決してくれたおかげで非常にペース良く走れましたし、戦略も上手くいって挽回することができました。今回の良くなった要因やクルマをしっかりと検証して、次のSUGOで最大のポイントを得られるように準備をしていきたいと思くお願い申し上げます」
■サッシャ・フェネストラズ
最後尾からのスタートだったけど、チームが大きな改善をクルマに施してくれ、戦略も上手く行って良かった。自分のドライブの時はたくさんオーバーテイクでき楽しんだし、順位が上がっていく状況にエキサイトしながら、リスクはあったけど果敢に攻められた。土曜夜のファンミーティングも僕らへのビックサポートだったね。アリガトウ、みんな!最後のFCYさえ無ければ順位をもう少し上げられたとは思うけど、それもレース。次のSUGOも好きなコースだし、今回の様に勢いある走りが出来るようにガンバリマスので、応援ヨロシクオネガイイタシマス」
■監督:脇阪寿一
「今回も大勢のスポンサーさんやファンの皆さんから御声援を頂き、ありがとうございました。予選は上手く行きませんでしたが、決勝までに改善が進んで、ドライバーの走りとチームの頑張りもあって6位フィニッシュという結果が得られました。今回の戦いで順位以上に、レベルの上がった大きな収穫があったと感じています。まだまだ問題は山積みですが、クルマの準備段階も含めて細かいところまでを今後見直して、色々な課題をクリアしていければ後半戦で皆様に良い戦いをお見せできるかと思っております。引き続き、どうぞよろしくお願いします!」







