サスペンションのレイアウト変更に合わせて、プラットホームのレイアウトもすべて変更。よりレーシングカーとしてパワーアップした。まったくのニューモデルというだけあって、クルマのキャラクターも大きく違うようだ。

「15年モデルに比べると、1番(変化が)大きいのは重量の違いですね。15年モデルはまったく軽くできなかったんです。ベースモデルがあるので、できる範囲は限られますが、ジオメトリーなんかも見直して低重心化も進めました」

「見た目の変更はありませんが、風洞テストを重ねて、FIA車両規定の範囲で15年モデルから空力の最適化もされています。当然ダウンフォースも増えていますし、サスペンションの改良によってタイヤの接地感、グリップ感もより上がっています。コーナリング性能やブレーキ性能は格段に上がりましたね」

 ストレートスピードはそれほど速くないことから、富士では苦戦が予想されたが、第2戦の500㎞レースでは同じRC FのJMS P.MU LMcorsa RC F GT3が優勝を飾った。

 こうなると、コーナリングマシンとしての長所を発揮できる第4戦SUGOでの好成績も期待される。また、飯田は「ウエイトさえ増えていかなければ、(第6戦)鈴鹿も案外悪くないのではと思っている」と自信を覗かせた。

 コーナリングマシンという面では第1戦岡山も強みを生かせるコースのはずだったが、BoP(性能調整)によって本来のポテンシャルを出せずに苦戦。22位に終わった。

「どのクルマを使って戦うかというのは、GT3カーでスーパーGTを戦う難しさでもあり面白さでもあると思います。岡山ではBoPが厳しかったのですが、富士の前に少し変わって、開発車両に近いところまで戻ってきました」

「得意・不得意で言えば、メルセデス(AMG GT3)と似たところがあるので、あそこが速いところはうちも速いはず。SUGOや鈴鹿では上位陣とのレースがもう少しできるんじゃないかなと思います」

SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3

■「世界規格のGT3カーでは、BoPをうまく利用することも考えないと」

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