更新日: 2017.08.28 18:39
ARTA BMW M6 GT3 スーパーGT第4戦SUGO 決勝レポート
AUTOBACS RACING TEAM AGURI
2017スーパーGT第4戦 スポーツランドSUGO
GT300 決勝レポート
メカニックの頑張りも残念な接触でリタイア
朝からSUGOは雨模様で、スタート直前のウォームアップ走行ではウエットタイヤのチェックを行う予定だった。しかし、ウォームアップの最初の周で高木はスピンをしてクルマのフロントセクションの一部を破損してしまった。グリッドに着けるかどうか非常に厳しい状況だったが、メカニック達の迅速な対応で何とかスターティンググリッドに着くことができた。
高木はミスを犯したが、このスピンによりタイヤの特性を知ることができた。高木は2周目には3つポジションを上げ、速さを見せつけた。途中、他クルマのクラッシュにより、セーフティーカーが導入されたが、その後も1周1台ずつのペースでどんどん順位を上げていき、ついには3番手までポジションを上げることに成功した。
しかし、3番手に上がり、2番手のクルマを抜きかけた時に相手がわずかに寄せてきて接触してしまう。その勢いで高木はコースアウトしてしまった。接触の衝撃でリヤサスペンションが折れてしまい、残念なリタイアとなってしまった。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「ウォームアップでクルマを壊してしまったけど、メカニックがすごく頑張ってくれて何とかレースに間に合った。これはメカニックに感謝したいし、最高の仕事をしてくれたと思っている。レース内容はすごく良かったんだけど、今回は運が無かったね」
安藤博之エンジニアのコメント
「ウエットコンディションについては自信があったので、上位進出が狙えると期待していました。最初のスティントで高木さんに長めに走ってもらい、順位を上げていく作戦でした。途中までは作戦通りでしたが、接触があって残念なリタイアになってしまいました」
高木真一選手のコメント
「ウォームアップではスピンしてクルマを壊してしまいましたが、あのタイヤを履くのが初めてだったので、特性を掴めていませんでした。言い訳になってしまうかも知れませんが、このスピンがあったからこそ、レースでタイヤの限界を事前に知ることができたと思っています」
「タイヤの特性を知らずにスタートしていれば、きっと1周目にコースアウトしていたと思います。その後のペースもよくて、3番手まで順位を上げることができましたが、残念な結果になってしまいました。クルマの調子は良いので、次回の富士も勝ちを狙いに行きます」
ショーン・ウォーキンショー選手のコメント
「高木さんは21番手スタートから3番手まで順位を上げるという素晴らしい仕事をしました。結果は残念でしたが、クルマのバランスは非常に良かったと思っています。週末はいろいろな不運がありましたが、次の富士ではBMWはとても速いので頑張ります」