コメント
影山正彦総監督
結果からみると厳しい1戦となりましたが、それでも最低限のポイントは獲得できました。苦戦した原因としては、タイヤ選択が挙げられます。今回は3種類のタイヤが選択できたのですが、予選でも上位争いを行なえるという想定でハード方向を選びました。
しかし、予想よりも路面温度が上昇しなかったことが影響して、本来のパフォーマンスが発揮できませんでした。ただ、タイヤを交換した決勝レースの後半はトップと遜色ないラップタイムをマークすることもでき、摩耗も想定より良かったので、次戦以降の選択基準として活かせると思います。チームは最善の仕事をしてポイントを獲得しましたが、反省点は多いので次戦までにしっかりと問題点を改善していきます。
松岡真司チーフエンジニア
予選17番手からポイントが取れて良かったです。クルマのセットアップは間違ってなかったのですが、気温や路面温度に対してタイヤの選択に悩まされました。ウエイトハンデなどでマシンが重くなっていることもあり、ソフト方向のタイヤだと決勝レースが厳しいという考えからハードタイプを選択しました。
しかし、結果を見てみるとソフトなタイプでも良かったかもしれません。セットアップの方向性は合っていると確信できたので、次戦以降はタイヤ選択に集中できます。そして、JMS P.MU LMcorsa RC F GT3は高速コーナーがライバル勢よりも速いため、次戦の鈴鹿サーキットは良いレースが行なえるはずです。
中山雄一選手
公式練習と予選から選択したタイヤが路面温度とマッチせずに厳しい戦いとなりました。それでも、決勝レースは序盤から良いペースで走れて、渋滞する中段グループの中でも上手く走れました。
周回を重ねていくとグリップダウンはしたものの、34周目にピットインするまでペースを維持して与えられた役割は果たせたと思います。結果としては、17番手からポイントを取れたことで、チーム力の高さは証明できたと思います。次戦以降は、予選で上位のポジションを得て、決勝も好レースをみせたいです。
坪井翔選手
決勝レースは、中山選手からバトンタッチした時点でポイント圏内が見えていたので、最初から最後まで息つくことなく全力でプッシュしていきました。前半のスティントとは違ったタイヤだったのですが、しっかりと機能してトップグループと遜色ないラップタイムで走れました。
トップスピードが伸びないマシンなので先行車をパスするのが難しかったのですが、それでも数台をパスして9位までポジションアップできたので良かったです。予選の順位からすれば、最低限の結果は残せたと思います。また、タイヤのライフや適性も分かったので、次戦以降も同じようなコンディションとなれば、このデータが活かせるはずです。