表彰台獲得はならずとも、充実した一戦に

 スターティングドライバーを務めた山内は、「第2セクターや第3セクターではマシンのいい部分を発揮することができたと思いますが、ライバルを追い抜くのはちょっと厳しかったですね」

「それでも、序盤でFIA-GT3車両からポジションを守り切れたことは大きかったと思います。リヤタイヤ2本交換作戦のためにフロントタイヤを残しながら、マージンも保って井口選手に渡すことができました。次戦の鈴鹿サーキットは、毎周予選のように走らないと戦えない厳しいサーキットです。しっかりと準備をして、心身ともに充実した状態で臨みたいと思います」と、まとめています。

 その山内からバトンを受けた井口も、今回のレース結果にはポジティブな印象を持っています。

「今回のレースではリヤタイヤ2本を交換する作戦を採りましたが、ピットアウトした段階からいかにペースを上げられるかを重視し、温まりのよいユーズドタイヤを選択しました。序盤は前後バランスが難しく苦労しましたが、その後はラップタイムをキープできたと思います」

「前を行く31号車がタイヤ無交換作戦というのは分かっていたので、レース終盤が勝負になると読んでいたのですが、もう一歩プッシュすることができませんでした。次の鈴鹿は結果を残せている得意なサーキットですし、今回は力強いレースができたので、1000kmにも前向きな状態で挑むことができると思います」

 チーム総監督を務める辰己英治は、レースを振り返って次のように総括しています。

「タイヤも安定していましたし、ドライバーも常にマキシマムでアタックできていた。ピット作業もスムーズで、チーム全員が100%の力を出し切ったレースでした。完璧なレースをして4位ということですが、やり切ったという感覚はありますね」

 また、SUBARU BRZ GT300については、コーナリングマシンとして十分機能していると評価しながらも、「同じJAF-GT車両のライバルにストレートで軽々と抜かれてしまうのは、あまり見たくないシーンですね」

「ラップタイムこそ似たようなものですが、ストレートの差を取り返すために、どれだけドライバーが苦労しているかということです」

「今日の結果は讃えられてしかるべきでしょう。次の鈴鹿サーキットはコーナリングコースになりますから、富士と比べれば十分チャンスは増えるはず。確実に勝ちを狙いたいと思っています」とコメントしています。

 次戦は、8月26日(土)と27日(日)に行なわれる第6戦「46TH INTERNATIONAL SUZUKA 1000km」です。三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットを舞台とするシリーズ最長の1戦は、SUBARU BRZ GT300にとって相性のいいレースです。今回のレースでさらにモチベーションを高めたチームとSUBARU BRZ GT300の奮闘にご期待ください。

SUBARU BRZ GT300

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