ツインリンクもてぎが20周年なら、亜久里がオートバックスとともに次世代ドライバーの育成を主眼に立ち上げたARTAも1997年のF1日本GP(鈴鹿)での発足会見から今年で20周年。山本尚貴、伊沢拓也、塚越広大、野尻智紀、松浦孝亮……現在の国内トップドライバーの中でも、ARTA出身ドライバーは数多い。その活動の主舞台であることも多かったツインリンクもてぎと亜久里は、実に縁が深いのだ。

現役トップドライバーが直接コーチするARTAの夏合宿。毎年多くのちびっ子ドライバーが参加した

「本当にいろんな思い出があります。アメリカンモータースポーツの文化が、もっとあちこちに根付いてくれればなあ、と思うところもありますね。ツインリンクもてぎみたいに大きいのは無理でも、日本の各地に小さいダートオーバルとかができれば……。それと、もてぎのオーバルでも、一年に一度でもいいのでまた大きいレースをやってほしいですよ。あれだけの大きい施設があるんだから」

“同期生”ツインリンクもてぎに対する亜久里の想いは、いち関係者の枠にとどまらない。最後に亜久里は、ツインリンクもてぎへの熱いエールを贈る。

「(オーバルは)なくしちゃいけないと思うし、西の鈴鹿、東のツインリンクもてぎというかたちで、これからもホンダの2大サーキットとしてずっと頑張っていってほしいです。もっともっと活用の仕方があるとも思うんでね」

ARTAプロジェクトの恒例イベントでもある夏合宿。現在の国内トップドライバーの多くがここから巣立った

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