●コメント
伊藤宗治監督
今回は持ち込んだタイヤが2タイプあったのですが、どちらも決勝レース中にパフォーマンスを発揮することができず、勝負することができませんでした。戦略としては、スタートドライバーの新田選手で引っ張れるところまで走ってもらうつもりだったのですが、20周目あたりから熱ダレと高負荷によるブローが発生して25周でピットインをせざるを得ない状況でした。
その後は、2回目の新田選手から都筑選手に変わるピットインで作業のミスがあって周回遅れとなってしまいました。路面温度が低くなってからもタイヤブローの傾向は変わらず、ドライバーには過酷な戦いをさせてしましました。次戦のタイラウンドも気温が高いので難しい戦いとなりそうですが、対策を検討して少しでも上位を狙っていきたいです。
都筑晶裕選手
予選の車の動きからレースではうまくいけば上位で戦える感触があり今回多くのフェラーリオーナーや関係者、地元の友人に応援に来てもらっていたので、何とか結果を出して終盤戦に繋げたいと思っていましたが、結果が出せずに残念なレースでした。
また、メカニック及びスタッフは1000kmという長丁場のレース、猛暑の中で一緒に戦ってくれたので感謝しています。
まず、最初に乗り込んだセカンドスティントは途中でセーフティカーが入ったため前とのギャップが詰まり追い上げようと思ったのですが、タイヤが熱ダレを起こして本来のグリップがなく、思うようなペースが出せず我慢の走行でした。
次に乗った4スティント目は、ピット作業でロスがあってラップダウンになってしまい、同一周回のマシンとしか戦えないのでこちらのペースが良くても、ペースダウンし他車を先行させなければいけないという、苦しい厳しい状況でした。
最終スティントでも上位争いをしている車両を先行させる走行をしなければいけない状況は本当に悔しかったのですが、その中でもラップタイム的に良かった点もあったので、終盤戦この悔しさをばねに頑張ります。
新田守男選手
とにかく決勝レースはタイヤ選択に泣かされました。予選では、セットアップの変更でぶっつけ本番になったにも関わらず、フィーリングも良く想定以上にタイムも出ました。ですが、1スティントの周回数が増える決勝レースになると全く印象が変わってしまいました。
スタートのスティントでは、前後のタイヤが20周目からブローしてしまい、マシンをコース内に留めるのがやっとの状況でした。次のスティントからは最もハードなモデルを履いたのですが、それでもリヤタイヤがブローしてしまって、周回を重ねていくとタイムがガクンと落ちてしまいました。SUZUKA 1000kmは何度も出場してきたレースですが、その中でも今回はかなり過酷なレースでした。