タイヤ交換、燃料補給のピット作業を終えて、関口は14番手でレースに復帰します。95周目、130RでGT300マシンがクラッシュし、2度目のセーフティカーが導入されました。92周目にはすでに4位までポジションを回復していた関口雄飛はこれをチャンスとばかりに、103周目にレースが再開されると、再び表彰台を狙ってペースを上げ始めます。

 ライバルチームのペナルティもあり、106周目には3位に浮上。その後、111周目に国本雄資選手に交代し、19号車は安定したペースで周回を重ねます。

 レースは5回のピットストップが義務付けられていることもあり、最後のスティントは小林可夢偉選手が走行予定ではあったのですが、コース上では上位7台が混戦模様のバトルを展開しており、坂東監督はチャンピオンシップを意識した決断として、141周目に関口雄飛をみたびコースインさせました。

 1000Kmという長丁場のレースを、まるでスプリントのような接戦で周回していくスーパーGTは、最後の最後まで表彰台をめぐる熾烈な戦いが繰り広げられました。関口雄飛も10番手でレースに復帰したあと、精一杯の攻めと、最大限のディフェンスを見せて着実にポジションを上げ、終盤には5番手をキープ。

 そのままゴールかと思われた矢先、最後の最後で4位の座をもぎ取り、歓喜のチェッカーフラッグを受けました。残念ながら表彰台にはあと一歩届きませんでしたが、3人のドライバーと坂東監督は精一杯の力を出し尽くした満足感に、お互いの健闘を称えあいました。

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