明けた5月4日は、前夜から降り続いた雨も早朝には止み、風は強いものの青空が広がった。5万100人という大観衆を迎えて行われた午前8時30分からのフリー走行では、決勝に向けて山野がステアリングを握り、15周を周回。レースに向けて準備を整えた。
迎えた14時からの決勝。Excellence Porscheのスタートドライバーは山野だ。上位進出を目指し、スタート直後から前に食らいつこうとしていた山野だったが、なんとExcellence Porscheのエンジンが突然止まる症状が出はじめてしまう。異変を感じた山野は、なんとかポジションを落とさず奮闘をみせるも、エンジン停止の症状は治まらず9周目に緊急ピットイン。出鼻をくじかれるかたちとなってしまった。
ポルシェAGのエンジニアたちは急いで原因を特定し、修復にかかる。トラブルはエンジンの動作を司るコンピューターで、それを交換したところ症状は回復。山野がステアリングを握ったままピットアウトしていった。だが、ポジションは29番手。実質最後尾だ。
ただ、トラブルを解消した後のExcellence Porscheは、快調に周回を重ねていく。集団のなかでのバトルではなく、単独走行となった好影響もあるのだが、それを差し引いても快調と言えるラップタイムを刻んでいく。48周目に山野はピットインし、ベルグマイスターに交代。気温が変化するとさらにペースを増し、85周目にふたたびピットへ。今回義務づけられている2回ピットインをこなし、タイヤ無交換のまま山野が再度ステアリングを握り、無事にフィニッシュした。
最終的な順位は23位。ただ、好調だったレースペースは、上位フィニッシュしたライバルたちとほとんど変わらないものだった。レースに“タラレバ”は禁物だが、もしトラブルがなかったら、トップ10前後でのフィニッシュは間違いなかった。悔しい結果とはなったが、Excellence Porsche Team KTRにとって、確実な手応えを得た第2戦ともなった。
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Excellence Porsche スーパーGT第2戦富士 レースレポート
Excellence Porsche Team KTR Race Report
