クラッシュもあり、順位としてはそこまで上々のものではない公式練習だったが、立川も石浦もチームも、ある手ごたえを得ていた。それは、第4戦SUGO以降、なぜか走りはじめに調子が良くなった原因が、このタイに入る前に判明しており、それが解消されていたことを確認できたからだ。シーズン序盤戦のようないい走りができそうだ……。チームは現地時間午後3時からの公式予選に向け、ZENT CERUMO LC500をしっかりと修復するべく作業を進めた。

 ところが、午後1時15分からのピットウォークの直前、ふたたび滝のような雨がサーキットに降り注いだ。その後はすっきりとは晴れず、路面は乾きつつあったものの、午後3時20分からスタートしたGT500クラスの公式予選で、ZENT CERUMO LC500はウエットタイヤを履いてコースインした。通常のレースではしばらくピットで待機するが、この時点でふたたびポツポツと雨が舞っているような状況で、全車がすぐにコースしていた。

 石浦はこの時点で、タイでウエットタイヤを履いて走るのは初めてのこと。慣れない環境だったが、しっかりとマシンが修復されていることを確認すると、路面がふたたび乾き始めるとともにタイムを上げていった。続々と各車がタイムを削っていくなかで、石浦は1分30秒466というタイムを記録。不慣れな状況ながらなんとか8番手でQ1突破を果たし、立川にバトンを繋ぐことに成功した。

 GT300クラスの予選Q2の間にも刻一刻とコンディションが変わっていく状況だったが、迎えたGT500クラスのQ2は、コース各所に水が残っていたものの、なんとかスリックタイヤで走れるコンディション。立川もスリックを履き、アタックへ入っていく。

 残り時間3分になると、立川はその時点で3番手となる1分25秒761をマーク! さらに翌周、今度は1分25秒465までタイムを縮めてみせる。最終的に、立川のタイムは5番手に。ZENT CERUMO LC500は3列目グリッドを獲得し、決勝レースに向けた好位置を獲得した。最終戦もてぎに繋げるためにも、このレースの好結果が望まれる。

ZENT CERUMO LC500

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