また、クインタレッリも「今回の話を最初に聞いた時は、僕自身がどうこうというよりも、まず僕がニッサンの代表として昨年のマシンをドライブできることは非常に光栄だし、ニスモのクルマがヨーロッパのサーキットを走るなんて夢のようですごく嬉しい」と語った。

「僕をはじめヨーロッパ出身のドライバーたちで『スーパーGTは本当に素晴らしいんだよ』とずっと言い続けてきたんだけど、なかなか理解してもらえずにいたんだ。レースだけでなく、スーパーGT、日本の自動車メーカーが素晴らしいクルマを作れるんだということを、デモランをとおしてヨーロッパの自動車メーカーに見せたい」

■「お互いの発展のためにも協力を」

 今回のデモランについて、トヨタGR統括部の高橋敬三主査は「今回、ホッケンハイムでDTMとGTAの代表が集まって、意思の確認をするというのが今回の目的のメインになります。そのなかでデモランの話になりまして、レクサスとしても承諾しました」とオートスポーツwebの取材に語っている。

「レクサスがDTMで走るという意味合いではなくて、まずは『早くクラス1規則の統一を目指しましょう』という意思の表れとして、我々のクルマをドイツで走らせることになります。逆にDTMのクルマをスーパーGT最終戦に持ってくるので、このようにお互いの交流をもっと増やしていって、前から話が出ているように、DTMとスーパーGTで統一戦みたいなものをやりたいですよね」

 また、ニスモの鈴木豊監督は「我々は2016年車両での参加になりますが、デモランでも、(DTM最終戦の)フリー走行などでの混走も、どちらでもいける準備をしていました。DTM側もメルセデスが来年いっぱいで撤退することになって、当然、お客様にPRできる場になるでのあれば、最大限できることはしたいと思っています」という。

「スーパーGT最終戦もてぎにもDTM側は車両を持ってきてくれるようですし、お互いの発展のためにもできる範囲で協力していきたいと思っています」

DTMホッケンハイムでデモランを行うことになったレクサスLC500開発車
ホッケンハイムでデモランを行う16年仕様MOTUL AUTECH GT-R

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