レース情報
予選(10月7日)
天気:曇り時々雨
コース状況:セミウエット〜ドライ
気温:27度路温:29度(GT500−Q1開始時)
予選開始:15時(現地時間)
2017年のSUPER GTも残すは2戦。最終戦を前にタイトル争いの流れを大きく左右する可能性もある第7戦は、タイに遠征してのレースだ。SUPER GTはタイを含む東南アジア地域でも高い人気を有しており、ブリーラムにあるチャン国際サーキットでの開催は今年で4年目となる。
さて、前戦の第6戦までは「通算獲得ドライバーズポイント×2kg」で決まっていたハンデ数値が、今回の第7戦では「×1kg」で計算される。シリーズ上位に位置しているがためにハンデに苦しめられてきた面もある#6 WAKO’S 4CR LC500にとっては、好材料といえよう。ドライバーズランキング3位(2位タイ)の大嶋&カルダレッリは、今回のタイ戦にウエイトハンデ48kgで臨む。決してラクな数字でもないのだが、今季のマシンの本来のスピードを考えれば、ここ数戦の我慢のレースからは解放されることが期待される。王座へ向け、上位フィニッシュを狙う。
#6 WAKO’S 4CR LC500
予選結果:4位(予選Q1ベストタイム:1分29秒672/カルダレッリ選手)
(予選Q2ベストタイム:1分25秒183/大嶋選手)
気まぐれな空模様の影響で、予選は路面が次第に乾いていく方向ながら、雨も断続的に降るという難しいコンディションでの戦いになった。Q1にはカルダレッリが出走。少ない周回でタイムアタックする通常のGT500クラスの予選とは異なる様相の戦いが展開されていくなか、カルダレッリはレインタイヤで1分29秒672、3番手のタイムをマーク。しっかりQ1突破を果たし、Q2担当の大嶋にバトンを引き継いだ。Q2開始時点で路面はQ1時よりもドライ化が進んでいたが、天候微妙なだけにスリックタイヤで走り続けるというのが各陣営メインの考え方に。大嶋は自身最終ラップに1分25秒183をマーク。トップから0.172秒という僅差だったが、上位接戦の状況下、順位的には4位にとどまった。
決勝(10月8日)
天気:晴れコース状況:ウエット〜ドライ
気温:30度路温:36度(レース開始時)
決勝レース開始:15時(現地時間)
決勝レース周回数:66周
#6 WAKO’S 4CR LC500
大嶋和也選手&アンドレア・カルダレッリ選手
決勝結果:2位
(所要時間:1時間43分00秒795/ベストラップ:1分25秒620=大嶋選手)
決勝日もまた、微妙なコンディションになった。路面はウエットだが、乾いていくのは確実と見られる状況。スリック選択をするマシンもいる。レースはセーフティカー先導で始まった。#6 WAKO’S 4CR LC500はカルダレッリが先発、レインタイヤを履いて4番グリッドからの出走だ。2周終了でセーフティカーが撤収し、レースが実質的にスタート。カルダレッリは4番手を守って走り、13周を終えたところでピットイン、スリックへとタイヤ交換する。一部には異なる作戦を採ったマシンもいるが、上位を争うライバルは概ねこの頃にスリックへの交換を実施した。
ピットアウト後、カルダレッリは15〜16周目のバトルで17号車をパス、実質3番手といっていいポジションに上がる(コース上では5番手)。レース中盤、名実とも3番手となったカルダレッリは、トップの37号車から10秒くらいの差で走り続けていた。そして41周目にルーティンピットへ。交代した大嶋がコースに戻ると、順位は2番手となった。これはルーティンピット前に2番手だった12号車にピットで大きなロスがあったためだ。その後、トップ37号車との差は10秒少々というところで推移し、大嶋はそのまま今季3回目の2位フィニッシュを果たす。表彰台は4回目となった。ドライバーズポイントランキングでは、首位に立った37号車に6点差の2位。ノーハンデの最終戦もてぎで大嶋&カルダレッリは逆転王座を狙う。
