
May 4th
Race Day
快晴/ドライ
気温:24℃→23℃ / 路面温度:40℃→35℃ 入場者:50,100人
決勝の日の前夜から朝方にかけては、発達した低気圧の影響で台風並みの暴風雨となった。チームは天気次第で朝のフリー走行への出走を見合わせることも検討していたが、7時ごろから急速に空模様は好転し、フリー走行の始まるころにはすっかり路面が乾いて完全なドライコンディションとなった。雲一つない青空にくっきりと富士山に浮かび上がる絶好の観戦日和に、朝早くから大勢の観客がつめかけ、今年も5万人を超える観衆がスタンドを埋めつくした。
8時30分から始まったフリー走行では、加納選手と凜太郎選手が交互にコースへ出て慣熟走行を行った。短時間の走行時間ではあったが、両選手がさらにマシンへの理解を深め、決勝を見据えたピットストップの練習も行うことができた。
定刻14時、静岡県警の白バイ部隊とパトカーが先導するパレードラップのあと、500kmの富士ラウンドの幕が切って落とされた。開幕戦に続き、スタートドライバーを任された凜太郎選手が25番グリッドから走行を開始。非常によいスタートを切った凜太郎選手は、スタート直後の混戦を巧みに制してあっという間に4つポジションを上げ、21位にジャンプアップ。1分41秒台後半から42秒台の良いペースで走行し、前方を行く上位車両のトラブルやアクシデントに乗じて少しずつポジションを上げていく。照りつける日差しの中、路面温度が予想外に上がり、序盤からタイヤをバーストさせるマシンや、マシン同士の接触によるアクシデントが多発、500kmレースの過酷さを見せつける展開となっていた。しかし凜太郎選手はルーキーらしからぬ堂々としたドライビング、スティントの最後まで落ち着いた好ペースをキープした。
ODYSSEY SLSは36Lapあたりで、またしても電源が落ちるトラブルが発生したが、凜太郎選手の素早い機転で事なきを得て、39Lap目には加納選手と交代するためにピットに戻ってきた。この時、見かけ上の順位は6位。凜太郎選手からの無線情報で4輪タイヤ交換は不可欠と悟ったチームは、給油と前後のタイヤ交換を行ない、第2スティント担当の加納選手をコースに送り出した。
