「何よりこの1年、クルマも変わって、研究所の体制もスーパーGTとスーパーフォーミュラのプロジェクトリーダーが佐伯に代わって、両カテゴリーを掛け持ちで今年1年、本当によく頑張ってくれたと思います。体制を変えた中でやはり最初はいろいろ躓きもあったので、そういう意味ではシーズン中盤からチームと研究所がいいチームワークを築けた年だったと思います」と現場を労う山本部長。

「この最終戦ツインリンクもてぎも、23号車(MOTUL AUTECH GT-R)だけズバ抜けていましたけど、17号車(KEIHIN NSX-GT)と100号車(RAYBRIG NSX-GT)は戦えるレベルに来ていた。もちろん、それでもまだまだアドバンス(先んじている部分)はないので、このオフは来年に向けて研究所と一緒にしっかりとやっていきたいですね」と来年に向けての抱負を語る。

 山本部長はドライバーラインアップを含め、体制面での責任者でもある。来シーズンに向けて、ジェンソン・バトンの加入が噂されているが、どのような体制を築く予定なのか。

「来年に向けて、ドライバーラインアップはまさに今、最終調整をしているところでして、なるべくお客様に喜んで頂けるように、そして勝てるようにチーム体制を強くしたいと思っています。そこは今、まさに調整をしているところです。鈴鹿1000kmでは(ジェンソン)バトンが乗りましたけど、外国人としてはバトン以外のドライバーも考えています」

 カテゴリーは異なるが、今季はスーパーフォーミュラでピエール・ガスリーを招いたホンダ陣営。明言はなかったものの、バトンのレギュラー参戦を含め、来年も国内カテゴリーでビックネームを期待したいのはホンダファンだけでなく、国内モータースポーツファンの願いでもある。

「他のチームとの契約もあってなかなか難しところもあるんですけど(苦笑)、いろいろポジティブにやりたいと思っています。来年は今年以上にホンダ一丸となって、チーム・ホンダとしてアグレッシブにレースがやれるような1年にしたいと思っています」と締めくくった山本部長。

 今年は鈴鹿1000kmにバトンをスポット参戦させたり、開発中のNSX-GT3をお披露目したりと、これまでになかったようなアグレッシブな企画で国内モータースポーツを盛り上げた。そのNSX-GT3についても「GT300はカスタマー契約になりますけど交渉を進めているチームがいくつかありまして、GT300にもGT3のNSXが走るようになると思います」とポジティブな進捗を語った山本部長。

 山本部長が推進するモータースポーツファンが楽しめるような新しい企画は、まだまだ来年も続きそうで、今年以上のサプライズを期待したいところ。今年のホンダは話題性だけでなく、レースのリザルトに対しても勝利に向けて新しい国内開発体制を作り上げ、その成果が徐々に見え始めてもいる。来シーズンはこれまでの低迷からV字回復となるか。まずは、このオフのアプローチが重要になる。

本田技研工業の八郷隆弘社長(右)、チーム国光の高橋国光総監督(左)と談笑する山本雅史モータースポーツ部部長(中)

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