「前半戦ではエンジン面で問題があるということを気づけていなかった。そこに気づけたことが、今のパフォーマンスにつながっているので、2基目のエンジンから改善することができました」と鈴木監督。

「この最終戦もてぎの結果を見る限り、レクサスを追い抜けたと思っています。もちろん、いろいろなサーキットの特性もありますので、ここだけで判断はできませんし、彼らも今年の結果だけで満足するとは思っていませんので、来年はさらに努力をして強いクルマを作ってくると思うので、ウチも負けないように作っていかなきゃいけないと思っています」

「来年に向けては、課題の克服は今年ですべて終わったわけでないですし、まだ残っている部分もあります。ただ、そこが今年、かなり理解できたということが、来年に向けてもっと強いクルマを作ることができるベースになりますし、そして作らなきゃいけないなと感じてもいます」

「今年掴んだものもしっかりと効果が出ているので、そこにプラスしてまだ着手できていない部分、規則で許されている範囲で開発を進めて、来シーズンは最初から強いクルマを作り上げたい。今年はニスモしか勝てていませんので、4チームともクルマの力をしっかりと引き出せるように、ソフト面も含めていろいろ進めていきたいと思っています」と、鈴木監督は今シーズンの苦難がニッサン陣営にとって来季への大きな布石となることを示唆した。

 クインタレッリとともにMOTUL GT-Rのステアリングを握る松田次生にとっても、今年は苦労が多かった分、得られたものは大きかったようだ。

レース後、2018年シーズンでのリベンジを誓った松田次生
レース後、2018年シーズンでのリベンジを誓った松田次生

「開幕戦はレクサスがトップ6を独占して、タイム的にも(レクサスに対し)予選で1秒以上のギャップがありました。苦しいシーズンが始まるなと思ったなか、全スタッフが一生懸命クルマを開発してくれて、ミシュランタイヤも、それに応えてくれました。昨年、最終戦のこのもてぎで3連覇のタイトルを逃したということもあって、ミシュランもすごくいいタイヤを作ってくれました」と、優勝後に話した次生。

 今季についても「序盤の開発遅れが一番大きな要素だった。それでもエンジンが2基目になったSUGOから特性も変わって、ドライバーとして運転しやすくなった」と振り返った。

「今までのなかで、一番苦しい状況で(ロニー・クインタレッリ選手と)互いに高めあうことができました。チャンピオンは獲れませんでしたけど、全員でいいレベルに来たという状況だと思います。この流れを維持してレクサスに奪われたチャンピオンを取り戻したいですね」と2018年シーズンに向けた抱負も語っている。

 今季の敗因が明確なだけ、来季に向けての修正、パフォーマンスの増加分は確実なGT-R勢。今シーズンのMOTUL GT-Rのピット作業の速さやレース戦略のうまさは、相変わらず高レベルにあり、序盤に失敗した開発も、むしろシーズン中にV字回復を果たしただけに、組織としての底力の強さを印象づけることにもなった。

 このオフの取り組み次第では、一気に2018年の主役になってもおかしくない存在だ。

本日のレースクイーン

平野由佳ひらのゆか
2026年 / スーパーGT
R'Qs Racing Girls
  • auto sport ch by autosport web

    20歳でスーパーGTの最高峰に挑む“新人”小林利徠斗に迫った『FORMATION LAP』2026年第1弾が6月5日に公開

    ふつうとちょっとズレてる──20歳で最高峰に挑む新人ドライバー【FORMATION LAP Produced by auto sport】2026 Episode 1

  • auto sport

    auto sport 2026年8月号 No.1622

    [特集]│多│角│検│証│
    なぜ、日本人はF1で勝てないのか?
    いつか夢を実現するために過去から学ぶ

  • asweb shop

    掘り出し物満載の特別企画『モデルカー祭り!』がautosport web shopで開催中。6月25日まで

    レア物や特別価格商品が満載!
    6月25日まで