また、ポルシェジャパンの黒坂登志明会長も「2016年の体制は、ポルシェのスーパーGT参戦史上最高のサポート体制となっています。それは、ポルシェのファクトリードライバーが参戦すること、そしてポルシェAGのエンジニアが派遣されること。これはかつてなかったものです」と語る。
「この新しいGT3Rは、38台が生産されます。そのうち、1号車から6号車はアメリカ用でした。そして、7号車がこの車両です。これは、ポルシェAGが日本チームを重視していることの現れです。チームがポルシェAGに強くアピールしてきたモータースポーツへの情熱が、この結果に伝わったのだと思います」

すでにこのGT3Rは、富士スピードウェイで映像収録も兼ねてシェイクダウン済み。ステアリングを握った山野は「これまで多くのポルシェのレーシングカーを乗ってきましたが、常にパフォーマンスが上がり続けている。このGT3Rも確実に性能が上がっているので、まず勝利、そしてチャンピオンを目指していきたい」と語った。
「ものすごくスタビリティが上がっているし、電子デバイスの精度が上がっている。フロントの下面からダウンフォースも大きく発生させているので、安定していてドライブが楽。とても期待できますね」と山野も新GT3Rに大いに手応えを感じた様子だ。
ベルグマイスターはこの日出席することはできなかったが、「スーパーGT参戦を楽しみにしている」と語る。耐久王ポルシェが、WECでの経験を惜しみなく注ぎ込んだ新GT3Rが、激戦のGT300でどんなパフォーマンスを発揮するのだろうか。