ボティワークと空力性能の開発を担当しているSTI車体技術部長の毛利豊彦は、「今年のボディワークは、スピードを稼ぐため空気抵抗の低減を図っています。とは言え、タイヤが適正なグリップを得るためのダウンフォースとの兼ね合いが大事で、ストレートだけ速くてあとは遅い、ではダメなのです。サスペンションやタイヤ、路面状況などの諸条件を考えながら、その中で最適な組み合わせを探っていく作業を進めています。ドライバーからも色々な意見や提案もあります。そうやって現状から次のステップへ向かう、という地道な作業を繰り返しているところです。結果としてダウンフォースを増やすこともあるかもしれませんが、ロードラッグを選べる余地がある、ということが大事です。コース特性によって、ウィングやカナードのアジャストなどで空気の流れを調整することができます」と語っています。
 
 BRZ GT300は順調に周回を重ね、テストプログラムを消化していきましたが、午後のセッションの終盤にマシントラブルが発生。走行時間を30分残して、テストを中断することになりました。

 二日目は晴れて雪化粧した富士山がくっきりと現れ、清々しい朝を迎えました。前日のうちにトラブルの修復は完了していたため、SUBARU BRZ GT300は予定通り朝9時からのセッションを走ることができました。
 
 他のチームにはルーキードライバーも多いので、このスーパーGT公式テストでは全車参加のセーフティカーラン(SCラン)の練習を行なっており、朝のセッションの最初の15分がこのSCラン練習に使われました。
 
 その後、フリー走行時間になると、R&D SPORTチームはロングランテストに移行。最初は山内が、途中井口に交代し、約2時間の走行時間を目一杯使って連続走行しました。
 
 一貫してラップタイムも安定しており、前日のトラブルの影響はない様子でした。ドライバーの山内英輝は、「昨日はトラブルが出て残念でしたが、今日は朝からロングランができて良かったです。低ドラッグの空力セットにもだいぶ慣れてきたので、肝心の第3セクター(コース後半のコーナーが連続する区間)をもっと攻めていけるようにしたいですね」と話していました。

井口卓人(左)、山内英輝(右)
井口卓人(左)、山内英輝(右)

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