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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.05.21 04:55
更新日: 2018.05.21 10:59

ARTA NSX-GT スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝レポート

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スーパーGT | ARTA NSX-GT スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝レポート

ARTA Project

第3戦 鈴鹿サーキット
ARTA NSX-GT GT500決勝レポート

ドライバーが、チームが、集中力を切らさず勝ち取った価値ある勝利

 快晴に恵まれた鈴鹿サーキットだが、決勝前のウォームアップ走行は計時システムのトラブルにより40分ディレイになってしまった。それに伴いスタートも遅れたが、いつもならスタート前の慌ただしいイベントに追われているドライバーは、逆に集中力を高める時間を得る事が出来た。

 今回のスタートドライバーは伊沢拓也。伊沢は序盤に後続との差を出来るだけ広げる事を目標にしていたが、上手くスタートを決め言葉通り1周目から後続車との差を広げていく。12周目には2番手に約10秒の差をつけてトップを快走。しかし、他車のコースアウトにより13周目にセーフティーカーが入ってしまい、10秒のリードが無くなってしまう。

 18周目に再スタートが切られたが、伊沢は最初のスタート同様、上手くスタートを決めて後続を引き離していく。しかし、またコースアウトする車両が出たので、24周目にピットインし、野尻智紀に交代する。

 ピット作業はミスなく、野尻をコースに送り出した。野尻はタイヤを暖めながら最初からプッシュしていく。29周目には全ての車両がピットインを終え、トップに返り咲いたが、ペースを上げてきた100号車と激しいデッドヒートを繰り広げていく。

 ペースはほぼ同じだが、バックマーカーの処理が勝負の鍵になっていく。野尻は慎重にバックマーカーを処理して順位をキープし、そのままトップでチェッカーを受け今季初優勝を飾った。

鈴木亜久里監督のコメント

「レース前はブッチギリで勝つと公言していたんだけど、勝ててホッとしています。最初はマージンを築いていたのにSCは入るし、何があるか分からない中で、ドライバーもチームも集中力を切らす事無く、最後まで戦い抜いてくれたのが大きかったね。次も上位でレースが出来るように今から準備します」

星学文エンジニアのコメント

「昨日から調子は良かったので、今日に向けて微調整しました。ウォームアップも良かったので、タイヤが持ってくれれば勝てる自信がありました。途中SCが入ってしまったのでルーティンのピットインをしましたが、結果的には良いタイミングで入れたと思っています。ウェイトが少なかったというのもありますが、タイヤが今週は凄く良かったので、次につなげられるレースが出来たと思います」

野尻智紀選手のコメント

「前半はSCが入るなど、混乱がありましたが、伊沢さんが素晴らしい集中力でトップをキープしていたので、ボクも気が引き締まりました。絶対にトップは譲らないという強い気持ちで最後まで走り切る事が出来ました。今まで積み上げてきた事が実を結んだ結果だと思いますが、次のレースに向けて準備していきたいです」

伊沢拓也選手のコメント

「序盤からペースも良くて後続車を引き離す事が出来ましたが、途中セーフティーカーが入ってしまい、築いたマージンが無くなってしまいました。しかし、車の調子は良かったので集中力を切らさずに再スタートを待っていました」

「再スタートも上手く出来て、徐々に後続を離す事も出来ましたが、イエローが入ったタイミングで野尻に代わりました。野尻は完璧な仕事でトップを譲ることなく、優勝に導いてくれました。この好調さを維持して次のレースも戦っていきたいです」


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