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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.05.29 11:59
更新日: 2018.08.16 16:03

GOODSMILE RACING&TeamUKYO スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

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スーパーGT | GOODSMILE RACING&TeamUKYO スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

■5月20日(日) 作戦やドライビングでレースを盛り上げた

 強風に悩まされた予選日とは変わって、ほぼ無風の快晴になった決勝日。だが、サーキットの計測システムのトラブルにより、レースは40分遅れで始まった。

 スタートドライバーは片岡選手。3番グリッドからのスタートなので、前には25号車と96号車の2台しかいない。1周目に奇襲をかけ、25号車のオーバーテイクに成功する。そのままトップを走る96号車を追うがペースが速く、徐々に差が開いてしまう。
 
 その代わり後続との差も広がりつつあり、2番手を独走状態になっていた。だが、12周目にGT500の1台がコースアウトしセーフティカーが入る。前との差はなくなったが、後ろとの差も詰まってしまい、ハイリスクハイリターンの作戦を取らざるを得なくなってしまったのだった。

 セーフティーカーは16周目に外れ、レースはリスタート。順位を上げてきていた61号車(SUBARU BRZ R&D SPORT)に早くもロックオンされ攻め続けられるも、23周目に61号車はピットイン。さらに、24周目にはトップの96号車もピットインし、0号車はトップを走り続けた。

 レースも中盤に入った31周目に0号車もピットイン。ここで勝負をかけて順位を落とさずに前に出るため、チームはタイヤ無交換作戦を実行。GT3マシンでの無交換は非常にリスキーだが、ドライバー2人のタイヤマネジメント能力を信じてコースに送り出す。通常、タイヤ4本交換し給油をしたら50~60秒かかるが、このピットストップは26秒だった。

 だが、アウトラップ後にすぐさま18号車(UPGARAGE 86 MC)と96号車が襲いかかってくる。抜きにくい鈴鹿の特徴を活かして、名手・谷口選手がベテランのワザを見せる。絶妙なラインを走り明らかにペースに勝る2台を抑えていた。
 
 しかし、圧倒的なペースの96号車は一瞬のスキを付いて0号車を抜き、そのまま独走態勢に。18号車を抑えている間に後続が追いついてきて、気がつけば8位までが連なるトレインができあがっていた。

 後方のバトルを制して上がってきた61号車に44周目のシケインで先行を許し、さらにストレートエンドで25号車にも抜かれ、4位にダウン。もはやタイヤのライフは終わっており、このままゴールまで粘りたいところだったが、あと2周というタイミングでトレイン状態だったライバルたちに一気に抜かれて8位まで順位を落としていまい、そのままチェッカーとなった。

 起死回生の作戦を採用しないと前に行けないほど厳しい今シーズン。シーズンランキングは12ポイントで10位に落ちたものの、トップとの差は14ポイント。混戦になっているのも幸いして、シーズン全体を考えれば大きな差は開いていない。

 次戦は1カ月以上間が空いて、昨年2位表彰台に乗ったタイ・ブリーラム。シーズン折り返しの第4戦で、大量ポイント獲得を目指したい。

■チーム関係者コメント

左から片岡龍也、谷口信輝、片山右京監督
左から片岡龍也、谷口信輝、片山右京監督

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