選手権を争う直近のライバルが後方に沈んだことで、チャンピオンシップの面で有利な位置から第4戦決勝に臨むRAYBRIG NSXだが、後方に沈んだMOTUL GT-RとKeePer LC500はどちらも巧みなレース戦略を武器としているチームでもある。

 バトンは「チャンピオンシップを争う2チームが下位にいるといっても油断はできない。前戦(第3戦鈴鹿)で23号車は最後尾から6位まで上がってきたからね」とコメント。

「とにかく周りの状況はすべて忘れて、自分たちのレースをするだけだ」

「マシンにはいい感触を掴めている。明日は気温が上がりそうで安定したラップを刻むのは難しいかもしれないけど、ナオキも速いしマシンには自信がある。過度な期待はしないで、ベストを尽くすだけさ」

予選直後、笑みを浮かべながら言葉を交わすバトンと山本
予選直後、笑みを浮かべながら言葉を交わすバトンと山本

 また山本はバトンの意見に同調しながらも、「それに(現時点で)ポイントは離れていても、今回優勝したり表彰台に上がれば僕たちのポイントに近づいてくるチームもいる」と、KEIHIN NSX-GTやARTA NSX-GTへの警戒感を示している。

「8号車(ARTA NSX-GT)は調子が良さそうなので、僕らの前に行って表彰台に絡むようなレースをすれば、次の富士では僕たちと同じような状況に持ち込めるです」

「GTは逃げ切る、勝ち切ることが難しいレースなので、最終戦までチャンピオンを争える位置にいることが重要です。明日表彰台に上がれれば一番いいですけど、欲張ってポイントを取りこぼすことだけは避けたいので、そこはちゃんと頭を使いながら戦っていきたいと思います」

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