Audi Team Hitotsuyama チーム代表 一ツ山 亮次氏のコメント
「予選は昨年と同様、スコールが降ったことでウエット路面でのスタートとなり、うちのチームにとってはいい展開でした。Q1担当の富田選手は2位で通過してくれましたし、Q2ではドライ路面になりましたが、ライアン選手も限界まで攻めて4番手を獲得してくれました」
「決勝は上位の降格もあって2位スタートで、ライアン選手がスタートでトップに立ちレースをコントロールする理想的な展開でした。それがGT500クラスのマシン同士の競り合いに巻き込まれるかたちで、不可抗力によりレースを失うことになってしまい本当に残念でなりません」
「結果的にはトランスミッションの冷却系パーツの破損によるリタイヤとなってしまいました。今回は表彰台も確実視できていただけに非常に残念な思いですが、もう一度気を取り直して、チーム全体で大事にプランを練って次戦に向かいたいと思います」
Audi Team Hitotsuyama リチャード ライアン選手のコメント
「今回のレースは、チーム全体としてとてもいい調子でした。決勝レースでスタートラインに並んだときには、1コーナーでトップになる、と気持ちは決まっていました。後続の2台が速いことはわかっていましたが、しかしトップに立ってレースをコントロールするのが狙いでした」
「毎ラップ厳しい追い上げを受けて、1つのミスも許されない展開でしたが、最大限にプッシュし続けてスティント後半まで1位をキープできていました。ピットとの無線連絡で後ろからGT500のマシンが迫っていることは知っていましたし、うまく抜かせるための準備もできていました」
「それが突然の追突でした。この複雑な思いを今はなんて言っていいのかわかりませんが、しかし、チームは確実に速く、強くなっています。必要なのはあと少しの運だけです。チームのため、そしてファンのためにも諦めず戦い続けます」
Audi Team Hitotsuyama 富田 竜一郎選手のコメント
「Audi R8 LMSの雨天時のパフォーマンスの高さは岡山でも感じていましたし、僕自身にとってもタイはGT300にデビューして初めて表彰台にあがったサーキットでもあり、今回の予選でもその力を発揮することができました」
「決勝レースもリチャードは素晴らしい走りをしていました。しかし、クラッシュに関しては完全にGT500クラスに巻き込まれたかたちで、表彰台も見えていただけにまったく納得のいかないレースになってしまいました。応援してくださっている関係者やファンの方々にも申し訳ない思いです」
「次の富士ではとにかくミスなく結果を残したいと思います。また8月後半には、鈴鹿で10時間耐久レースもあります。このレースはアウディのワークスドライバーであるマーカス・ウィンケルホックが来日しての体制で臨むので楽しみです。チーム全体でいいレースができるようがんばります」
次戦、スーパーGT第5戦は、8月4日(土)~8月5日(日)、静岡県の富士スピードウェイにて開催予定です。また、8月25日(土)~8月26日(日)、三重県の鈴鹿サーキットにて初開催となる『鈴鹿10時間耐久』レースにAudi Team Hitotsuyamaが参戦予定です。