では、レースでもHOPPY 86 MCがぶっちぎるのか。ただ、混戦になるとマザーシャシーは苦しくなる。ドライバーふたりも混戦の場合は「厳しいと思う」と語っていた。ただ、マザーシャシーには戦略もある。そして、今回義務づけられている『4ストップ5スティント』というのが、HOPPY 86 MCも含め、GT300にとってはかなり重要な要素になりそうだ。

 じつは、多くのマシンが500マイルというレース距離は「3ストップで走りきれる」のだという。イコール、もう1回分のストップは戦略で幅をもたせられるというわけだ。もちろんHOPPY 86 MCの場合、混戦を避けて空いているエリアを選び、淡々とハイペースを保つことができれば、グンと勝利に近づいてくる。

 一方で、GT3勢もそこは同様だ。それぞれのマシンに得意とする部分、そして不安な部分もあり、それによって各チームが戦略を練っている様子。もちろん決勝レース前で教えてもらうことはできなかったが、例えば1回目のストップを早めにもってきて集団から意図的に離れたり、均等で割ったり、最後のスティントを短くして給油時間を減らしたりと、さまざまな方法が考えられる。また、セーフティカーの出動も考えなければならない。もちろん、HOPPY 86 MCも他のマザーシャシー勢も、タイヤ無交換作戦を考えてくるだろう。

第2戦富士を制しているARTA BMW M6 GT3
第2戦富士を制しているARTA BMW M6 GT3

 今回のHOPPY 86 MCがポール、ARTA BMW M6 GT3が2番手、そしてGAINER TANAX triple a GT-R以下、JAF-GT勢とFIA-GT3勢が入り交じるグリッドから見ると、今までの長距離レースでは予想もつかないレース展開になりそう。そして鈴鹿に比べ、ブレーキの負担も大きいコースだけに、このあたりも勝敗のアヤになるかもしれない。もちろん暑さもだ。

 スーパーGTでは今まで誰も経験したことがない富士500マイル。どちらかというと正攻法の戦いになるかもしれないGT500に対し、GT300は非常にバラエティに富んだ戦いが展開されることになりそうだ。当然、ライバルたちが狙うのはHOPPY 86 MCの独走阻止だろう。

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