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投稿日: 2015.04.05 21:42
更新日: 2016.08.25 21:43

高木真一「正直ウェットコンディションは苦手」


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ARTA CR-Z GT

第1戦 岡山 決勝レポート (GT300)

辛抱強くタイヤの性能引き出し2位

 予選は3番手と良いポジションを獲得出来たものの、ウェットコンディションでのペースに不安があったチームは、決勝を見据えてバランスの確認を行った。

 決勝での天候が全く読めなかったので、ドライでもウェットでも対応出来るように準備を進めていたが、ウェットコンディションでのタイヤとのマッチングが悪かったので、不安を抱いたまま決勝がスタートした。

 スタートは高木真一。高木は序盤で抜かれないように走れれば、表彰台も狙えるチャンスが出てくるので、タイヤが暖まるまでが勝負、とスタート前にコメントしていた。高木はコメントとおり、序盤は巧みにラインを取り、1周目を2番手で戻ってきた。次の周に3番手までポジションを落とすが、7周目には2番手を挽回し、安定したペースで2番手をキープしていった。小林にバトンタッチした時はひとつポジションを落としてしまったが、小林はコースに復帰してから、6周目には2番手までポジションを回復し安定したタイムで周回を重ねた。

 トップとの差は40秒ほどあったが、小林は諦めずプッシュし続け終盤雨が降ってきた時には13秒差まで縮めたが、届かず2位でレースを終えた。

土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「真一が序盤踏ん張ってくれたのが大きかったね。真一の踏ん張りを見て、小林もイケると安心したんだと思う。今回はチームのタイヤチョイス、セッティングの全てが上手く噛み合ったね。読みにくい天候だったけど、我々はそれが的中したという事だと思う」

一瀬俊浩エンジニアのコメント
「決勝はウェットになるのか、ドライになるのかを予測するのが難しくて、戦略としては、高木さんになるべく長く引っ張ってもらい、後半の戦略の幅を広げる事に集中しました。結果的にそれで後半は戦いやすくなりました。2人とも非常にペースも良かったのですが、トップの同じタイヤを履いている車両との差が大きかったので、その差を縮める事を考えて行きたいと思います」

高木真一選手のコメント
「まずは初戦を表彰台に乗る事が出来てホッとしています。オフシーズンのテストから、GT3勢との差は大きくて、この差をどのように縮められるかを考えていました。今日は難しいコンディションだったので、ボク達にもチャンスがあったと思いますが、正直ウェットコンディションは苦手としていました。徐々にポジションを落としていくんじゃないかという不安はありましたが、まずはタイヤが暖まるまでが勝負だと思って踏ん張りました。途中周回遅れのマシンがラインを譲ってくれなくてポジションをキープ出来るかどうか不安に思いましたが、何とか小林につなぐ事が出来ました。小林は安定したペースで最後まで走りきってくれたので、本当に表彰台に登れて良かったです」

小林崇志選手のコメント
「高木さんのペースが良かったので、コンディションに大きな変化が無ければポジションをキープ出来るんじゃないかと考えていました。順位を争っていた車も手ごわかったのですが、トップの車に追いつく事しか考えず走行を続けました。トップの車は同じタイヤを履いているので、何とか追いつきたいと思って走りました。終盤雨が降って少しはギャップを縮められる事が出来ましたが、届きませんでした。次の富士はストレートスピードで苦労すると思いますが、距離が長いレースなので、この好調さを維持出来るように頑張りたいです」


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