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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.08.09 14:04
更新日: 2018.08.09 14:28

LEXUS TEAM SARD 2018スーパーGT第5戦富士 レースレポート

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スーパーGT | LEXUS TEAM SARD 2018スーパーGT第5戦富士 レースレポート

第4スティント:可夢偉が意地の巻き返しでポジションアップ

 3回目のピットワークもミスなく安定感のある作業で2度目のステアリングを握った可夢偉を送り出す。ヘイキからのインフォメーションでタイヤ内圧など微調整を施して戦線に復帰し、ペースを戻していったDENSO KOBELCO SARD LC500。ラップダウンとなってしまったため、青旗が振られ自分のペースを落とさざるを得ない展開で、もどかしい状況にあっても、ひたすらに前を追いかける可夢偉。
 
 途中、軽いクルマに抜かれるも意地の巻き返しで順位を取り戻す気持ちの入った走りを続けた。そして、最後のピットインも予定通りほぼ均等割りとなる141周を終えてヘイキと交代すべくピットインを行った。

DENSO KOBELCO SARD LC500
DENSO KOBELCO SARD LC500

第5スティント:ヘイキが奮闘の11位フィニッシュ

 4回目のピットワークもほぼ完璧にきっちりとこなしヘイキを送り出す。すべてのピットワークでミスなく作業したメカニックの働きに応えるべく、ヘイキは厳しいハンディに苦しみながらも一旦落ちた順位を挽回するなど最後まで気合いを見せた。
 
 この第5戦はスピードに劣るもそれ以外の部分やピットワークでチームが一体となってタイムを削る健闘をみせたDENSO KOBELCO SARD LC500。GT500全車中で唯一の燃リス2ダウンと厳しいウエイトハンディに苦しみ、ドライバーポイントこそ得られなかったが次戦につながる奮闘振りをみせ11位フィニッシュとなった。
 ドライバーポイントは獲得ならず(計35点)、チームポイントでは2点を獲得(計46点)し、シリーズランキングはドライバー5位、チーム7位となった。タイトル争いの生き残りを懸けた次の第5戦は約1ヶ月半後となる9月15日(土)・16日(日)にスポーツランドSUGOにて開催される。

コメント

ヘイキ・コバライネン

「タフなレースになるだろうと分かってはいたけど、ポイントを取れずに非常に悔しいね。パワーを絞られたという点以外はポジティブなクルマの良い仕上がりであって、エンジニアやメカニックが本当に良い仕事をしてくれたと最初に公式練習走行を走って思ったんだ。公式予選でもトップに0.6秒差に収まり予想よりもギャップは少なかった」

「決勝では軽いクルマなどにやられてしまうのは仕方なかったけど、重くても速さを維持できるようにしていかねばならないと、改めてSUPER GTの難しさを感じたね。次のSUGOでは半分のクルマが燃リス2ダウン以上になるのだけれども、その中から抜き出れる様にインターバルの間にエンジニアらとセットアップについて突き詰めていくよ。次戦はファンの期待に応えられるレースを見せたいね」

小林可夢偉

「重いながらもクルマのフィーリング自体は良い状態でした。ただ、厳しいと聞いていた以上に燃リス1ランクダウンと2ダウンの差を特に決勝で感じました。ペースを維持するのが精一杯なほどで、何回か追いついて抜くことはできましたが長いストレートでは離されてしまいました」

「セクター2など影響が少ないところでは遜色ないタイムでしたし、データを見ても与えられた条件のなかでは最大限の力は出せたのかなと思っています。次のSUGOも厳しい戦いが予想されますが、引き続き熱いご声援をよろしくお願いします」

総監督 佐藤勝之

「結果としては非常に厳しい戦いになりました。ただそのなかでノーミス、ノーペナで戦えたのは残り3戦を戦う上でチームとしての力はあり、さらに強くなったと感じています。重くても速いクルマ造りは確かに重要ですが、このスーパーGTの規則のなか、シーズンを通じての戦い方で我慢のレースは必ずあります」

「ここまで5戦を戦って浮き沈みの激しい結果となっておりますが、しっかりと力強いチームの力を信じて残り3戦すべて高ポイントを得られるように立ち向かっていきたいと考えます。引き続き御声援のほどよろしくお願い申し上げます」


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