■#1 MOTUL AUTECH GT-R 6位
6号車のWAKO’S 4CR RC Fをオーバーテイクして4番手で迎えたファイナルラップ、130R手前でストップ。「ガス欠です。ドライバーは本当によく頑張っていたので、申し訳ない。原因は今はわかっていません。ピット側でのデータ上、給油時間も充分、余裕を持って進めていましたけどガス欠になってしまったので、ハードのトラブルのか、クルマ側なのか、原因はこれから調べます」と鈴木豊監督。ファイナルラップで順位は下げたが、100kgを搭載しての6位に「最初に選んだタイヤが合っていませんでしたが、そこから戦略を変えてしっかりできましたし、内容的には強いレースができた。ちょっと最後、足りなかったですけど、今回のような内容を続けていければチャンピオンは獲れると思っています」と鈴木監督。アクシデントがあったにも関わらず、相変わらずの強さを見せた。
■#38 ZENT CERUMO RC F 優勝
129周目のスプーンで36号車au TOM’S RC Fをオーバーテイクした際、モニター上ではイエローフラッグ区間だったように見え、一時、「ペナルティか!?」との疑惑が挙がるも、GTAによる検証の結果、お咎めなしに。36号車と38号車がスプーンに進入したとほぼ同時にスプーン進入のポストでイエローフラッグが出ているが、フラッグが出たこの瞬間は、ドライバーは物理的にはスプーン進入のポスト&フラッグが見えないタイミング。GTAドライビング・スタンダード・オブザーバーの服部尚貴氏によれば、あくまでドライバーが視認できるタイミングでジャッジしているという。「このような検証は毎戦、必ず行っていますので特にイレギュラーなケースではないです」とのこと。
中継映像でも通過時はイエローフラッグが出ていたが、GTAとしてはイエローフラッグが出ているポストの前を通過した瞬間ではなく、ドライバーがポストのフラッグを認識できる間合いで判断しているという。
今回のケース、ドライバーは事前のスプーン進入時にはドライバーはオイル旗と白旗を視認して進入せざるを得ないとの判断から、ペナルティの対象にはならなかった。映像を見返せば、36号車もスプーン進入でクリッピングポイントを外し、アウトの縁石に孕んでいる。38号車の立川裕路も、「オーバーテイクする気はなかったが、36号車がはみ出したので」と会見でコメント。
テレビ中継でもスロー映像が何度も出ていたため、ペナルティを疑う声が出たが、掲示モニターにすぐに問題なしの通知を出し、トップ争いを阻害することはなかった。
