これに対して、ここまでランキング3位で、NSX勢を追いかけなければいけない立場のKeePer TOM’S LC500は、Q1で平川亮が3番手タイムをマークしたものの、Q2ではニック・キャシディに小さなミスがあり、終わってみれば予選5番手。ポールのARTA NSX-GTには1秒以上引き離されてしまった。

「朝は結構アンダーステアが強かったんですけど、予選のバランスは良かったですよ」と平川。練習走行の後、「いろいろいじり倒した結果、いい方向のセットアップが見つかって、予選は良かったです」という。

「まだアンダーはありましたけど、朝よりは格段に良くなりました。(トップ3を独占した)ホンダ勢はスーパーフォーミュラや、もしかしたらF1でもそうかもしれませんが、予選でいわゆる“ブースト設定”を大きく上げているように感じています」

「Q1を見たときは“意外とウチもイケるのかな”って思っていたんですけど、Q2になったら……。Q1で(ホンダ勢は)まだマージンがあったみたいで、もっと上げてきたのか、1秒以上差をつけられたので、ピットの中ではみんなショックを受けていました(苦笑)」

「最後は間違いなくエンジンパワーでやられていますね。向こうも、Q1~Q2と同じスペックのタイヤを使っているはずですから。まぁ、決勝レースではそこまでやってこないと思いますし、決勝に向けては、ウチもそこまで悪くはないと思っています」

 平川のコメントにあるように、ホンダ陣営はスーパーGTでは予選が特に強く、予選用のブースト設定がライバルよりも上回っており、一発のエンジンパフォーマンスが高いとの見方が強い。

 これと同様のことは、Q2を走ったキャシディも感じたようだ。

ニック・キャシディ(KeePer TOM’S LC500)
ニック・キャシディ(KeePer TOM’S LC500)

「僕はアタック中にミスがあったんだ。1コーナー手前のバンプに乗って、その時に通常ダウンシフトで3速までしか落とさなくていいのに、(パドルシフトに)手が当たって1速まで落としてしまった。そこでタイムロスがあったんだ。それ以外の場所ではミスもなかったし、クルマのバランスも良かったんだけどね」

「ホンダとのタイム差も予想できる範囲のものだったよ。もちろん、いつもこういう結果を見るのは、気分がいいものではないけどね。でも、NSX勢は僕たちよりも10度以上もリヤウイングが立っていた。それなのに直線がものすごく速い。僕たちよりダウンフォースが多い上に、ストレートでも速いんだ」

「特にセクター2とか3では、コーナー区間が長く続くから、これは大きなアドバンテージだよね。ただ、エンジンのブーストに関しては、たぶん彼らも1周だけしか使えないんじゃないかと思っているんだ。練習走行やQ1ではそこまで(の速さ)ではないし、今年これまでの戦いを見ても、レースではそうしたブーストは使えないんだと思う」

「僕のなかでは、レース中、彼らが常にそうしたブーストを使えないだろうという部分に希望を持っているよ。本当のところは分からないけど、僕たちが外から得られる情報を合わせると、そうじゃないかと思うんだよね」

■決勝でのライバル勢の逆襲は……!?

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