強く降り続いた雨も小康状態となり、15時33分にレース再開。ふたたびセーフティカー先導のもと、隊列が動き出す。セーフティカーランは15時41分に終わり、18周目からレースが再開された。
このリスタートで3番手につけていたARTA NSX GT3がTGRコーナーで止まりきれずにオーバーシュートし、Modulo NSX GT3に交わされて、4番手に後退。また、その後方ではMcLaren 720Sがポジションを上げると、19周目にはK-tunes RC F GT3、ARTA NSX GT3を相次いで攻略。4番手まで浮上している。
McLaren 720Sをドライブするアレックス・パロウは、21周目終わりにModulo NSX GT3の大津弘樹に接近、テール・トゥ・ノーズに持ち込むが、その背後にはK-tunes RC F、ARTA NSX GT3、さらにはLEON PYRAMID AMGも迫り、3位争いは5台のバトルに発展していく。
このなかで驚異的なペースを発揮したのがLEON AMGの蒲生尚弥。この5台のなかでひとり1分47秒台のペースを刻むと、1周でARTA NSX GT3、K-tunes RC F、McLaren 720S、Modulo NSX GT3を攻略し、26周目に3番手へ浮上する。
さらには先行するリアライズGT-Rを27周目のTGRコーナーで交わし、クラス2番手までポジションを上げ、10秒近く先行するトップのGAINER TANAX GT-Rを追いかけていく。
先行するGAINER TANAX GT-Rより3秒近く速いペースで周回するLEON AMGは、30周目に追いつくと、トヨペット100RでアウトからGAINER TANAX GT-Rを一撃で抜き去り、トップを奪っていった。
33周を経過したころから、GT300ではピットインタイミングを迎える車両も出始める。35周目には2番手を走行していたGAINER TANAX GT-Rがピットイン、路面が乾き始めていたころから、いち早くタイヤをスリックに変えて暫定16番手でコースへ復帰した。その翌周にはリアライズGT-R、ARTA NSX GT3なども相次いでピットインしている。
トップのLEON AMGは、39周目にピットインし、暫定4番手でコースへ。しかし、先にピットを済ませていたGAINER TANAX GT-Rに先行を許したほか、42周目にはリアライズGT-Rのサッシャ・フェネストラズにも交わされてしまった。
全車が1回目のピットを終えて、トップはGAINER TANAX GT-R。2番手にリアライズGT-R、3番手にLEON AMGと続くと、その後方にはARTA NSX GT3とマネパ ランボルギーニ GT3が接近。なかでも小暮卓史がドライブするマネパ ランボルギーニはペースを上げ、62周目にはLEON AMG、ARTA NSX GT3を交わして3番手に浮上してみせた。
交わされたARTA NSX GT3をドライブする福住仁嶺も小暮を追いかけていくが、じわじわとギャップを広げられ、69周目時点では1.517秒まで差が開く。小暮に引き離されてしまった福住は、71周目にピットイン。ステアリングをふたたび高木へと託した。
リードを11秒以上まで広げ、トップを快走していたGAINER TANAX GT-Rは73周目に2度目のピットへ向かい、平中克幸から安田にドライバー交代。タイヤを交換し、51.4秒の静止時間でコースへ復帰していく。トップと同じタイミングでは4番手を走行していたLEON AMGもピットへ向かっている。
74周目終わりにはリアライズGT-R、マネパ ランボルギーニも揃ってピットイン。2台は連なってコースへ復帰していったが、先にピットを済ませていたARTA NSX GT3がTGRコーナーで2台をまとめて交わしていった。
