約7分間で車両回収は終わり、9時38分に再開するとほぼ全車がコース上へ。GT500ではバックストレートエンドのスピードトラップでNSX-GT勢が平均して260km/h台前半に留まるのに対し、GT-R勢は260km/h台後半から270km/hを安定してマーク。そこに同じFRのレクサスが追随する構図となるなど、セットアップなのか、それとも暑さなのか。ミッドシップのNSX-GTにはわずかな影響も見受けられる。
午前10時をまわってもGT500クラスに大きなポジション変動はなく、GT300クラスはSUBARU BRZ、マネアパ ランボルギーニ、Hitotsuyama Audi、GAINER TANAX triple a GT-R、シンティアム・ロータスのトップ5で10時15分からの占有走行へ。
さらなる気温上昇が予想される午後の予選に向け各車がシミュレーションを進めるも、セッション序盤の条件は上回れずタイム更新はなし。しかし唯一、直前に片岡龍也からバトンを受けた谷口信輝のグッドスマイル 初音ミク AMGが1分59秒389、翌周には1分58秒294と2周連続でタイムアップを果たし3番手へ。
続く10分間のGT500占有走行ではさらに更新合戦の展開となり、残り5分を切ってアタックラップに入ると、2戦連続表彰台で49kgものウエイトハンデを積むMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生がセクター1、セクター2で最速をマークしながら、1分47秒391でベスト更新。
するとここから、ウエイトハンデの重いマシンには負けられないとばかりにリアライズコーポレーション ADVAN GT-Rのヤン・マーデンボロー、au LC500関口が首位を奪い合い、au LC500、リアライズコーポレーションGT-R、MOTUL GT-Rのトップ3に。
DENSO KOBELCO SARD LC500の中山雄一もジャンプアップを果たして4番手へと浮上し、NSX-GTはRAYBRIG NSX-GTの10番手が最上位。11番手のMOTUL MUGEN NSX-GTまでがトップと1秒圏内のタイム差となり、ウエイト搭載量からホンダ+BS陣営の本命と目されたKEIHIN NSX-GTは12番手に終わっている。
このあとも快晴予報で8月並みの気候となりそうな鈴鹿サーキットでは、14時40分からノックアウト方式での公式予選セッションが行われる。