2019 AUTOBACS SUPER GT 第3戦 決勝レポート
鈴鹿サーキット:2019年5月26日
表彰台は逃すも上出来の結果
5月とはおもえないほど気温は上昇し、30度を超えるなか、スタートを迎えることになった。
スタートドライバーは伊沢拓也だ。伊沢は4番手の車を牽制しながら、1コーナーへ入っていった。3番手をキープしながら周回を重ねていく。
クルマのバランスは良さそうだ。6周目から300クラスの周回遅れが出始め、伊沢は混乱に巻き込まれふたつ順位を落としてしまう。
しかし、集団からでた伊沢のペースは良く前車とのギャップを詰めていく。17周目の130Rで他車がコースアウト。スポンジバリアの突き刺さり、ここでセーフティカーが導入される。
車両の回収がおわり、22周目にリスタートが切られ、他車は次々とルーティンのピットインがはじまった。伊沢は翌周にピットインし、野尻智紀に交代した。
野尻は7番手でコースに復帰。翌周にはもとの5番手にポジション復帰。トップグループより速いラップで野尻は周回を重ねる。
ここで他車にペナルティが課せられ、4番手に浮上。GT300クラスの周回遅れにも助けられ、野尻はトップグループでレースを展開していく。
上位4台はほぼ同じラップタイムで周回を重ね、膠着状態が続く。しかし、このまま52周を走りきり、4位でチェッカーを受けた。
鈴木亜久里監督のコメント
「上出来だったね。昨日の午前中の状態から考えたり、ウェイトの重さとかを考慮すると最大限できることを発揮できたんじゃないかな。まだ改善しなければならない部分もあるけど、今回はチームもドライバーも良いパフォーマンスを見せてくれたと思います」
星学文エンジニアのコメント
「昨日の予選から車のバランスがよくなってきたので、ウォームアップでは不満なところを解決しようということでセットのアジャストをおこないました。路面温度は想定していたよりも低かったので、タイヤもあっていたと思います」
「単独で走れる時は非常にペースも良く、後半のスティントは軽いレクサスに付いていくこともできたので、そう考えると良いパフォーマンスを発揮できたと思います。暑い時期に重たい状態で4位を獲れたのは良かったです。次のタイにもつながると思います」
野尻智紀選手のコメント
「伊沢選手から良いかたちで受け継げて、作戦的にもセーフティカーの直後1周あけてからピットインしたのがよく機能してくれたと思います。内圧の調整もうまくいき、レクサス勢と変わらぬペースだったと思いますが、トラフィックでの空力が抜けてしまうなど、いくつかウイークポイントが見つかったので、それを改善して次につなげたいです」
伊沢拓也選手のコメント
「全体的に荒れたレースでレクサスが残ったなかでボク達が唯一ホンダを含めて良い位置でフィニッシュできたのは収穫だったと思います。チャンピオンシップを考えると、ここでポイントを獲るのは重要だと思っていたので、それができて良かったと思います」