そんなチームはシリーズ最長距離の500マイルで争われる第5戦に向けて、強力な助っ人を第3ドライバーに招集することを明かした。2017年までスーパーGTを戦っていたビヨン・ビルドハイムだ。
城内は「自分たちのテストのために雇いました」とビルドハイム招集の理由を説明した。
「一昨年、(メルセデス)SLS(AMG GT3)を使っていたとき、富士スピードウェイで2ラップダウンされることはありませんでした。それが(AMGへスイッチした)去年は2周遅れになる現象が起きたんです」
「今年は(メンテナンス)ガレージを(アルナージュへ)戻したらバトルができるようになったので、クルマのセットに問題があったんだとわかりました。(そこに至るまで)ABSの使い方を変えたり、乗り方を変えたり、いろいろエンジニアとも試行錯誤をしたんです」
「そこに労力を費やすなら、誰も文句を言わないような選手を呼んで現状を確認したほうがいいということになり、一種のバロメーターとしてビルドハイムを呼ぶことにしました。僕たちとはちがう感覚を持っていて、世界中でいろいろなクルマに乗ってきたドライバーですから、(チームとしても)いろいろ勉強もできると思うんです」
ファンのサポートを受け、不屈の精神でシリーズを戦うR’Qs MOTOR SPORTS。シリーズチャンピオン争いを演じたビルドハイムが加わる第5戦富士ではレースをかき回す台風の目になりそうだ。
