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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.11.25 13:28
更新日: 2019.11.25 13:30

LEXUS GAZOO Racing スーパーGT×DTM特別交流戦 レースレポート

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スーパーGT | LEXUS GAZOO Racing スーパーGT×DTM特別交流戦 レースレポート

 今回はサポートイベントとして、GT300クラスを中心としたスプリント戦『auto sport Web Sprint Cup』も行われました。今季SUPER GTのGT300クラスに出場していた一部の車両に加え、スーパー耐久や鈴鹿10Hに出場したFIA-GT3車両も参加して、こちらはドライバー交代ありのスプリント王者を決める熱戦が繰り広げられました。

 トヨタ/LEXUS勢では、SUPER GTに参戦している永井宏明/織戸学組 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 30号車、嵯峨宏紀/中山友貴組 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車と吉本大樹/宮田莉朋組 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車の3台に加え、スーパー耐久シリーズのGO MAX/土屋武士組 MAX Racing RC F GT3が参戦。通常争うことのない車両の直接対決にも注目が集まりました。

 スプリントカップの予選は23日(土)午前8時40分より10分ずつ、2人のドライバーがAグループ、Bグループに分かれてアタック。2人の合算タイムで決勝のスターティンググリッドが決定されました。

 雨は弱まっているもののまだまだウエットコンディションでの予選で、60号車のBドライバーを務めたTDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)ドライバー宮田が計測一発目のアタックを見事に決めトップタイム。コンビの吉本も2番手タイムで、合算によりポールポジションを獲得。244号車が7番手、30号車と31号車は9,10番手グリッドとなりました。

SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹/宮田莉朋)
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹/宮田莉朋)

 スプリントカップも土/日に2レースが行われますが、50分のスプリントでこちらはドライバー交代義務あり。タイヤ交換の義務はないものの、ピットレーンの通過最低時間が決められており、ドライバー交代のみは70秒、タイヤを交換した場合(ジャッキアップした場合)は100秒とされました。

 23日(土)予選に続き午前11時50分にスタートを切った決勝レースは、霧雨が降っているも路面は部分的に乾き始めている悩ましい状況。1台を除いてほとんどの車両がウエットタイヤでスタートを切りましたが、すぐに路面はスリックタイヤの方が速いコンディションとなり、そのスリック装着車両が首位に浮上しました。

 ウエットタイヤを装着してポールポジションからスタートを切った60号車の吉本は、ドライバー交代のためピットイン可能な時間になるとすぐにピットへ向かい、宮田へと交代するとともにタイヤもスリックへと交換。

 60号車がコースへ復帰した時点で、最初からスリックで首位を逃げる車両とは40秒弱の差がついていましたが、宮田はライバルよりも1周あたり3秒から5秒も速いタイムで猛烈な追い上げを見せ、ファイナルラップを迎えるストレートで並ぶと、TGRコーナー進入でパス。ファイナルラップの劇的な逆転で、60号車がレース1を制しました。

 30号車は表彰台を争いましたが最後に逆転を許し4位。31号車は8位。244号車は11位に終わりました。

 24日(日)のスプリントカップレース2は、レース1の結果でグリッドが決定。但し、上位6台は、くじ引きでそのままの順位かリバースグリッドを決めるという、特別戦らしいルールとなりました。

 レース1を制した60号車の吉本が引いたくじの結果はリバース。60号車は3列目6番手からスタートを切ることとなりました。

 朝方までの雨で濡れていた路面が、強い日差しで急速に乾いていく中、午前11時35分にスプリントカップのレース2がスタート。6番手グリッドの60号車吉本は、好スタートを切り1周目で4位まで順位を上げると、2周目のTGRコーナー進入で3位、ダンロップコーナーでさらに1台パスし、僅か2周で2位へとポジションアップを果たしました。

 この間に首位との差は10秒以上と大きく開いており、加えて後続からの猛追を受けることとなりましたが、60号車の吉本は2位のポジションを守りながらも首位との差をじりじりと詰め、ピットイン可能となった14周を終えたところで宮田へとドライバー交代しました。

 宮田は完全に乾いていく路面で、交換しなかったタイヤをいたわりながらもハイペースでの周回を続け、遅めのピットを終えたライバルとの差を詰めると、翌周にパス。その後は後続との差を広げ、前日のレース1に続き、スプリントカップ両レース制覇を達成しました。好バトルで観客を沸かせた30号車が5位、31号車が6位。244号車は10位フィニッシュとなりました。

auto sport Web Sprint Cupのレース1、レース2を連勝で飾った吉本大樹と宮田莉朋(SYNTIUM LMcorsa RC F GT3)
auto sport Web Sprint Cupのレース1、レース2を連勝で飾った吉本大樹と宮田莉朋(SYNTIUM LMcorsa RC F GT3)
シーズン中は苦しんだTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTの2台だが、スプリントカップではバトルも見せた
シーズン中は苦しんだTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTの2台だが、スプリントカップではバトルも見せた

コメント
KeePer TOM’S LC500 37号車 ドライバー ニック・キャシディ:

「歴史的な交流戦の最初のレースで勝つことができ大変嬉しいです。2つのカテゴリーの交流戦という、夢の実現は我々にとっても素晴らしいことですし、将来はもっとこのような機会が増えることを願っています。回数を重ねていけば、もっと激しいバトルができると思います」

「レースフォーマットもいつもとはまったく違いましたが、楽しめました。DTMはヨーロッパでF3を走っていた頃からよく見ていましたし、目標でもありました。素晴らしいドライバーやマニュファクチャラーによる選手権ですし、そのDTMとの交流戦で勝てて最高の気分です」


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