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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.03.17 00:15

TGR TEAM ZENT CERUMO 2020スーパーGT岡山公式テストレポート

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スーパーGT | TGR TEAM ZENT CERUMO 2020スーパーGT岡山公式テストレポート

TGR TEAM ZENT CERUMO

2020 AUTOBACS SUPER GT Report
OFFICIAL TEST at OKAYAMA

2020 SUPER GT公式テスト岡⼭国際サーキット

ZENT CERUMO LC500
#38⽴川祐路/⽯浦宏明

◆3⽉14⽇(⼟)
セッション1 1分21秒318 8位
セッション2 1分18秒485 6位

◆3⽉15⽇(⽇)
セッション3 1分18秒595 5位
セッション4 1分18秒193 1位

 長いSUPER GTのオフシーズンも、ようやく終わりが近づいてきた。シーズン恒例の幕開けのイベントである、SUPER GT公式テストが3⽉14⽇(⼟)〜15⽇(⽇)の2⽇間の⽇程で岡⼭国際サーキットで⾏われた。

 2020年から新たにTOYOTA GR Supraにマシンをスイッチし挑むTGR TEAM ZENT CERUMOは、今季もステアリングを握る立川祐路と石浦宏明のふたりが、GR Supraの開発にテストから携わってきた。今回は公式テストということで参戦全車が参加するが、2005年、チームにタイトルをもたらしたZENT CERUMO SUPRAのカラーリングを⼤胆に採り⼊れたニューウェポン『ZENT GR Supra』の実力をいよいよ測ることができるのだ。

 ただ、せっかくの幕開けとなるはずの公式テストだが、全世界的に流行をみせている新型コロナウイルスの影響により、無観客での実施となってしまった。新カラーリングをお披露目できないことに残念な思いはあったが、開幕に向けた準備をしっかりと進めるためにも、TGR TEAM ZENT CERUMOはチーム全員が感染対策をしっかりと⾏い、毎朝の健康チェックをしながらテスト初日に臨
んだ。

 迎えたテスト1日目となる3月14日は、朝から雨模様。午前10時からスタートしたセッション1はウエットコンディションで、ZENT GR Supraは立川がステアリングを握り、ウエットタイヤのテストなどをこなしながら周回を重ねていく。走行直後から雨は止み少しずつ路面は乾いていったが、ZENT GR Supraは途中石浦に交代。セッション終盤には路面もドライアップしたため、スリックタイヤを装着する。ただ、コンディションはそこまで良くはなかった。ZENT GR Supraは、まずは1分21秒318というベストタイムで、8番手につける。

 午前の走行終了時には晴れ間も見えており、午後はドライコンディションでのテストができるか……とチームは期待を高めたが、午後2時のセッション2までの間に、ふたたび雨が降りはじめてしまう。またも路面はウエットとなってしまった。

 石浦が乗り込み、セッション1とは異なるウエットタイヤと比較しながら走行を重ねていたZENT GR Supraだが、比較的早めに路面が乾いたこともあり、スリックタイヤに履き替えていく。しかし、ZENTGRSupraのセットアップのチェックを行いたいものの、路面温度が低く、なかなかタイヤが温まらない。

 ようやくタイヤが温まったか……というところで、コース上のアクシデントにより3回の赤旗中断に見舞われてしまう。なかなかメニューがうまく進まない状況だったが、できる限りの収穫を得ることに成功した。セッション2では、1分18秒485というベストタイムで、6番手につける。

 ⼀夜明けた3⽉15⽇(⽇)のテスト2⽇⽬は、曇天だったものの前夜に降った⾬のため、またしてもウエットコンディションとなった。⽴川がステアリングを握ったZENT GR Supraは、午前9時からのセッション3でタイヤとセットアップを確認しながら、今季から導⼊されるフルコースイエロー(FCY)のテストなども⾏っていく。さらにタイヤテストなどをこなしていったZENT GR Supraは、終盤、ライバルがタイムを伸ばしたものの1分18秒595というベストタイムで5番⼿に。収穫を得て午前の⾛⾏を終えた。

 午後1時30分からは、毎年⾏われているスタート練習が⾏われた。⽯浦が乗り込んだZENT GR Supraは、しっかりと練習をこなすと、そのままセッション4の⾛⾏に⼊ると、タイヤの⽐較とロングランを⾏っていった。このセッションでは⾚旗中断もなく、54周を⾛った⽯浦は、コンディショ
ンとタイヤの状態をしっかりと確認しつつ、12周⽬には1分18秒193というタイムをマーク。これがこのセッション4の最速となり、ZENT GR Supraは4回の⾛⾏の最後をトップタイムで締めくくることになった。

 低い路気温とウエットコンディションにやや泣かされた部分はあったものの、それはライバルも同じ。そのなかで TGR TEAM ZENT CERUMOは、まずは無観客開催という寂しいなかでのテストではあったものの、充実した2⽇間を終えた。

ZENT GR Supra
ZENT GR Supra

ドライバー/⽴川祐路
「開幕戦に向けて、タイヤを含め⼤事なテストとなりましたが、コンディションにあまり恵まれませんでしたね。もちろんライバルも同じ条件ですが。そのなかでも、⾃分たちが⾒たいこと、最低限のことはできたと思っていますし、ZENT GR Supraのセットアップも進歩し、フィーリングもどんどん良い⽅向に進んでいます。今シーズンのレースが楽しみになるテストでしたね。いい⼿ごたえを得ることができました」

ドライバー/⽯浦宏明
「1⽇⽬はほとんど⾬で、ドライコンディションでのテストがしっかりできませんでしたが、そのなかでもウエットタイヤのテストをこなし、やれることはできたと思っています。2⽇⽬はまた⾬でドライでの⾛⾏は減ってしまいましたが、午前は⽴川選⼿が充実したタイヤテストを、午後が僕がタイヤのテストとロングランをこなすことができたので、最低限ドライで試したかったことや、セットアップも進んだと思っています。開発⾞両ではずっとテストをしてきましたが、ZENT GR Supraのセットアップをちゃんと進めていくのは初めてでしたし、2台での情報共有もしっかりできました。今季の新体制がちゃんと結果に繋がるように、開幕に向けてしっかりと準備を進めていきたいですね」


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