──無観客だったことは何か影響したか?
川合孝汰
「自分はずっとミドルフォーミュラをやっていて、外から見て(スーパーGTには)華やかさというのを感じてましたから、お客さんがいないのはどうしても寂しいな、というのはありましたし、ストレートで旗が揺れる、ああゆう中で走りたいな、というのもありました。でも、その分だけ自分の中の緊張度合いも少な目だったかもしれないです。でも、お客さんの前でメンタルも鍛えられていくと思うし、早くそういう中で走りたいですね」
吉田広樹
「もちろん、それがないからモチベーションが低い……ってわけじゃないんですけど、変わってくる部分はあると思います。表彰台でもカメラマンさんしかいなくて、初優勝なのに『なんか寂しいな』ってのはありますね。その点でもファンのみなさんがいない影響はあるなって、そういう部分で認識しました。孝汰も、そういう雰囲気の中でサングラスしてサインするのが夢だって言ってたんで(笑)、そういう環境でレースさせてあげたいな、って。どのドライバーも、お客さんの前で走る方がモチベーション上がると思いますので、早く収まるといいですね」
──3週間後、再び富士の第2戦に向けて。
川合孝汰
「僕らもまだまだ出来上がったばかりのクルマで、僕自身もデビューしたばかり。重りを載せるのも当然初めてですし、まだまだやらなきゃいけないこともたくさんある。でも、この重量を載せていないところで勝てた、というのが一番大きいので、吉田さんやチームとよく相談して、次も良い結果が出せればと思います。スタートダッシュは切れましたが、まだまだここからレースは続いていきますので、ここからもっと優勝できるように頑張っていければと思います。応援、よろしくお願いします」
吉田広樹
「今年から300はウエイトも増えて、一気に60kgですよね? そこまで積むと全然違う動きをすると思うので、その状態で次やその次のレースを耐えて、どれだけポイントが獲れるか。そこがチームの力や成長の証を見せられるポイントだと思う。テストがないですし、レースウイークの短い時間でしか試すことはできないですが、チームとしっかり話をして、できる限りベストを尽くして戦いたい。僕らのシーズン目標である1勝がここで達成できたので、次は目標を変えてシリーズでどれだけ上に行けるか。ウエイトを積んだクルマでどこまで戦えるかだと思ってます」