「うちの代表は、より苦労する方をとるんですよ(苦笑)」
新型コロナウイルスの影響でもう今から半年前になってしまったが、GRスープラのボディをまとったJAF-GTマシンが富士スピードウェイでシェイクダウンされたとき、埼玉トヨペットGreen Braveの関係者は笑った。2019年、チームは躍進の一年を遂げた。第1戦岡山ではチーム初の表彰台を獲得、第5戦富士では堂々たるトップ争いを遂げた末の2位。同じパッケージでも2020年は戦えたはずだが、チームは新型車両、それもブランニューのJAF-GT車両を投入することを決断したのだ。加えて、吉田広樹のパートナーには、ルーキーの川合孝汰を起用した。2019年と同じようにはならないはず……。チームも含めて、そんな予想が大半だった。